望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ウラ話・刺客リサイクル

2011-02-05 12:34:06 | 舞台・ウラ話
 
時代劇のお約束ごとって、いろいろありますよね。
その中でもポピュラーなのが、

「切られた人間がまた出てくる」

というヤツ。


殺陣って、それなりに人数が多くないとサマにならないんだけど、
だからって、そんなにアンサンブルばかり雇えるわけじゃない。

舞台ともなれば、なおさらです(楽屋だって狭いんだし)


ということで、

敵の側で出て切られ、味方の側で出て切られ、と、
究極の「人間リサイクル」が繰り広げられます。

特に、ベテラン勢や、初心者でも体が動く人などは、

「はい、そこで切られてハケて(引っ込んで)
 →すぐにその横のソデから出てきて、
 →それで、すぐに切りかかって、
 →すぐ切られて引っ込む!」

なんて演出が、普通につけられます(笑)


そこに早替え(素早い衣裳替え)が入った日には、
もう!

ほとんど走りっぱなし、動きっぱなし

ちゃんと数えたことはありませんが、

多い人は20回以上、違う役で出てきていると思います。
(一瞬で切られて消える役も多い)


あ~、でも、これって、
舞台の場合は、時代劇だけじゃないですね~。
ミュージカルなんか典型ですよね。

私、大きなミュージカルを観に行くと、
ついアンサンブルの方に目が行くタチなんですが、
それはそれは、目まぐるしいほどに、
同じ人が出てきます。

「うわ、今の時間に、衣裳だけじゃなくてメイクも替えてるわ 
なんてところに、感動したりして・・・、

でも、こういう見方をする人って、
意外に多いんじゃないですか?



要するに、

「メインどころじゃない人を注目する」

    という・・・。




このタイプで、一番、役者泣かせなのが・・・、



・・・って、



あん?

まるっきり違う話に行っちゃった?

でもまぁ、いいや。
長くなるので、お久しぶりの続きものを(笑)


     (つづく)


<メンバー紹介>

かなやたけゆき君



この人もよく出てきますよ。
切られちゃ出、切られちゃ出(笑)

将門に尽くす多々良大麻呂を演じる彼は、
どんなときにも全力投球。
「暑苦しい」なんて言われながらも、
パワフルに場を引っ張っていきます 

この笑顔、いいね!
彼の役も、この笑顔にぴったりの役。
暑苦しさもまた魅力だよね!



          

将門 ~平将門傀儡徒夢~

           
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