望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話<アンサンブルにもいろいろあって・その3>

2020-04-28 14:44:45 | 舞台・ウラ話

だんだんダークになりつつありますが、
この際、書いちゃおうかな~、と


小劇場の世界にも、タチの悪いヤツがおりまして、
アンサンブルだけの役者を、
山ほど使う団体もあるんです。


カモになるのはたいがい、
役者に憧れて、地方から出てきたばかりとか、

高校の演劇部を出て、プロにあこがれて、
ちょっとした演劇ワークショップに通ってる、といった、

こういう若い子が狙われます。


また、そんな団体に限って、
大きくて立派な劇場で公演を打ったりするので、

あんな舞台に出られるんだわ~、
と考えただけで、もう夢心地。

・・・でも当然、そんなに甘くはありません。


こういう所の主宰が狙うのは、
アンサンブルという「役目」だけじゃないんです。

どかっとノルマをかけるんですね~。
50枚とか60枚なんて話もあります。

大きい劇場で、チケット代も高かったりする。
そんなチケットを、若い子が、
それも、台詞すらない役で、
そんなにたくさん売れるワケがない。

でも、売れなかったら・・・、
売れなかった分は、すべて自分がかぶるんです。
たとえば5000円のチケットだったら、
50枚なら25万です。

主宰は、お客が入らなくても、
アンサンブルの人数×ノルマのチケット代は、
ちゃんと、確保できるというシステムです。

その上、自分は、そんないい劇場で、
主役として舞台に立てる。
こんなにオイシイ話はありません。


そして、驚くほど早い時期に、
出演者の名前を入れたチラシを作って、

「やめたい」というと、
「チラシを印刷し直さなきゃならない。
 その印刷費を出すのなら」
と、結局、法外な金額を取られたりする。

チラシなんて、フォーマットさえ変えなければ、
印刷し直しに、そんなにお金はかかりません。
何度も印刷し直すところもあるくらいです。

要するに、事情を知らない相手への、
脅しの手段として使っているんです。


本当によくもまぁ、とあきれますが、
これだけじゃありません。
タチの悪い手口は、まだまだあります。

・・・って、完全にこっち系の話になってる~~


(写真はイメージです)


    (つづく)





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