この前、
「今、かなり珍しいものを稽古中」
と書いて、そのまんまになっていましたが
今回の芝居のタイトルが「カミサマの恋」
津軽地方には、今も、
"カミサマ"と呼ばれる、民間の祈祷者がいて、
そのカミサマが、今回の舞台の主人公となります。
なので、祈祷、祭文、
はたまたイタコの口寄せのようなことまで、
全部、芝居の中に出てきます。
はい、私がやるんですね～
で、とにかく調べなきゃということで、
当然のことながら、
最初に探したのはＤＶＤ。
この芝居、もともと民藝さんに書かれたもので、
カミサマを奈良岡朋子さんがやっておられるのです。
なんだけど、
老舗劇団は、ＤＶＤなんぞの販売はしてなくて、
検索して出てくるのは、
奈良岡さんの演技への賛辞ばかり・・・。
ああ、プレッシャーだけが増していく・・・
といっても、そんなことも言っておられず、
この１ヶ月ほど、
Ｙｏｕｔｕｂｅにその他のネット、ＮＨＫのライブラリー、ＣＤと、
片っ端から当たってきました。
でもね・・・、
なんと、
みーんな違うんですっ！
で、結局、
「決まったものがない」
・・・というのが正解だとわかり
それじゃぁ、作るしかないと、
あっちこっちのものをちょっとずつ取ってきて、
それをそれっぽくつなぎ合わせる、
という作業をしてきました。
あんまり音が取れないくて、
苦し紛れに、楽譜におこしてみたり、
よさそうな節を、
片っ端からまとめてみたり、
私のレコーダーは、今、
怪しい祈祷だらけになっています(笑)
２４日の撮影のときにも、
主宰を交えて、いろいろと情報交換。
・・・でも結局、わからないまま。
やっぱり私のオリジナルでやるしか、
方法はなさそうです。
さて、どうなることやら。
なんて言っているうちに、
もうすぐ稽古開始だーーーーっ！
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かなり前にテレビで見た青森のイタコは、「八木節」のような節回しで半ば歌いながら数珠を繰っていた。イタコは青森であるから、「津軽よされ節」のような哀感があるでしょう。
北林谷栄、坂本スミ子、天本英世、あるいはギリヤーク尼ヶ崎のような、観客を別世界に連れて行ってほしいですね。
今回の役は、80歳のおばあちゃんの役なんですが、
あんまり神がかった感じじゃなくて、どちらかというとカウンセラー的な役割もあったりします。
でもとっても魅力のある人で、その魅力をいかに体現するかが勝負かなと思っています。