望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話<一緒に出てなくてよかった!役者たちのトンデモ武勇伝・その8>

2020-04-19 16:17:37 | 舞台・ウラ話

1日空いてしまいましたが、
もうひとつ、続けます!
これも人から聞いた話です。

ただ、やらかしちゃった彼女をよーく知っていて、
まぁ、彼女なら、やりかねないな、
とも思ったのですが・・・(笑)


ある時代劇の公演のときです。

時代劇といえば、必ずあるのが、殺陣。
一対一の殺陣もありますが、
よくあるのが・・・、

主役が歩いている。

センターあたりで(主役の定位置ですね)

「ん?」
と、気配を感じて身構える。

とそこに、黒覆面をした怪しい軍団が、
ダダッと出てきて、回りを取り囲み、


「たぁっ!」

・・・っという、お約束のヤツ。


そして、何度切られても、
また出てくる、っていうのもお約束。


しかし、映像と違って、舞台は、
舞台上で息絶えるのはご法度となります。

なぜかわかります?

誰も片づけてくれないから(笑)

だから、「うぉーー」とか言いながら、
必ず袖に走り込みます。

今度、舞台の立ち回り(時代劇じゃなくても)を、
ご覧になったとき、
ぜひチェックしてみて下さい。

みんなが同じように、
「うぉー」っとハケるのは芸がないので、

それぞれに、死に方もハケ方も、
1人1人、工夫が見られるはずです

だけど、あんまりどんどん出てくるから、
そんな細かいことは、だーれも見ていない。
アンサンブルの哀しさですね。


そして、この怪しい軍団、
大きい舞台なら、殺陣のプロが、
アンサンブルとして入ってくれます。

殺陣の指導をしてくれた先生や、
そのお弟子さんたちが、
本番では切られ役をやってくれたりするので、
そりゃ、主役は楽なもんです。


しかし!
そうはいかないのが、小劇場でして・・・。


    (つづく)




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