望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

伊予弁じゃ!!

2012-02-28 13:19:24 | 演劇・舞台・小劇場
 
今回の役は、山頭火の庵がある松山の人。
つまり、愛媛弁というか、伊予弁を使います。


方言を使う芝居は・・・私、観るのは大好きなんです。


芝居の中で方言を聞くと、
急にその世界が、
ふわーっと広がるような気がしませんか?

何となく、心地よい気分にもなります。

なんででしょうね。
不思議な安心感がありますよね。



ところが、

自分に近い地方の方言を聞くと、
たいがい最悪の気分になるんです。

まるっきり違うよ~~、って。

きっと、他の地方の方言も、
わからないだけで、
ネイティブが聞くと我慢ならないものなんでしょうね。


今回も愛媛出身の人に、
方言指導をお願いしようと頼んでまわったのですが、
順番に断られました。

「愛媛でも伊予弁とは違うので」

うーーん、そうなんだろうな~、と、

これ、すごくわかるんですよね。


はっきり言って、
そこまでわかるお客様は、まずいないんだから、
いいじゃないか、ってもんですけど、

「自分がイヤ」なんでしょうね。
自分の土地の言葉をぞんざいに扱うのが。



去年、「人斬りの恋」というお芝居で、
京都弁を使ったときも、

同じ関西人だから、簡単でしょう、
なんて言われるとカッチ-ン(笑)


語尾がまるっきり違うし、
細かいところのアクセントもぜんぜん違うねん!

と、心の中で突っ込んだりしてました。



結局、今回は、
いつもWSでお世話になっている演出家のお母様が、
伊予弁を話されるということで、

のこのこお宅までお邪魔して、
半日がかりで教えてもらってきました。


喋ってみると、おおおおお!

これまで作っていたキャラが、
勝手に変わり始めました。

うわぁぁぁぁ、ちょっと、これ、うれしいじゃないの!

勝手に役のキャラクターが動き始めてるわよ!



・・・そうなんです、
方言に役作りを助けてもらえるんです。

これが方言の最大のメリット。

まぁ、覚えるのに苦労するわけですから、
そのくらいのメリットは、
あってもバチは当たらないでしょう 



・・・あ、そういえば。

この時も、私、
あり得ない迷い方をしたんだっけ・・・

せっかく思い出したので、
次にこれ書きます。



       

劇団俳小公演「なにもいらない―山頭火と放哉」
詳細はこちら

       
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