望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

舞台の裏のウラ話(№12)

2010-02-14 01:38:24 | 舞台・ウラ話
重たい道具を、
暗転中に運び上げ、セットし、
という裏方仕事を済ませ、
何事もなかったように舞台に出て行く。

そんなことを毎回続けていたときでした。

いつものように、
ガバッとはしょった裾をきれいに直し、
背中で結んだそでを元に戻し、
乱れた髪を直し、
奥様然としたイデタチで舞台に登場し、

式典のシーンで、皆イスに座り、
偉い人の話を聞いていました。

すると・・・何となく視線を感じたのです。

視線って、すごいですよね。
なんか、「見られてる」のがわかるんですから。

ん?
見てるの、だれ?
今は私が見られるシーンじゃないのに??


視線の主は、真正面に座っている女性でした。

着付けの先生でもあり、
よく私の着付けも直してくれていた人です。


その彼女が、私の足元をじーーっと、
凝視しているではありませんか。

へ?
どうしたの?

と視線の先にある、私の足元を見ると、


・・・・・・・・・・・!

ぞうり、履いてないっ!   


外のシーンなので、周りは皆、靴を履いています。

なのに、

私だけ、

足袋のままっ!

ありゃぁ・・・、やっちまったわ・・・。

(つづく)
 
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