先週、絵を見てきました。
絵を見るのは好きですが、
大抵は上野あたりの美術館で、有名どころの絵画展ばかり。
でも今回は、無名の画家の絵を見てきました。
いや、本人の肩書は画家ではなく「落書き家」。
そこに彼のこだわりが伺えます。
彼と知り合ったのは、舞台。
そうなんです。
彼は、3,4年前まで役者をやっていました。
役者としてもなかなか魅力のある人だったのですが、
一番夢中になれる事は?と、
ずっと自問自答し続けて、絵にたどり着いたのだそう。
たしかに、そこから、彼は変わりました。
自分のブログを本当にマメに更新して、
自分の絵の進み具合をオープンに出しています。
他にも、さまざまな日常のことを、
独特の筆致でつづり続けています。
ほとんどが絵に絡んだものだけれど、
その内容に、彼の人間的な成長がくっきりと現れて、
大きな目標を持つと人間ってこんなに変わるんだ、
と、もうオバサン、母の目になってウルウルしてしまいます。
そして、
細かい細かい、気が遠くなりそうに細かい絵を、
少しずつ少しずつ描いてきたものが、
初個展として実を結んだのです。
うわーー、と思いました。
今まで作成のプロセスをブログで見ていて、
知っているつもりだった作品なのに、
実際に見るとまるで違った!
やっぱり何でもライブが一番!
その迫力に圧倒されました。
本人には会えませんでしたが、
画廊のディレクターさんとお話しして、
しみじみ思いました。
うわぁ、彼、本当に愛されてる!
そうなんです。
私も含め、みんな思わず彼を愛してしまう。
なぜならば、純粋で、あまりに一生懸命だから。
頑張ったからといって、
報われることが決して多くない、
という意味では、役者も絵描きも同じ。
どうしてもそういう世界に行っちゃうんだね~、
と思いながら、
ちょっと自嘲的に笑いつつ、
それでも頑張れよと、絵に挨拶して帰ったのでした。
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