望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

百聞は一見に如かず

2013-04-07 14:20:14 | 演劇・舞台・小劇場

昨日、三味線の本をアップしたところ、

「三味線の楽譜って、どんなものなんですか?」

とのご質問がありましたので、

写真を撮ってご覧に入れます。


要するに、3本の線が、3本の糸になるわけで、
数字は「勘所」と呼ばれる、押さえる場所で、
上下に3本ずつあるのは、2人で弾くためです。


ちゃんと三味線をやる人は、楽譜など使わないらしいんですが、
ちょっと弾きたい、という人間には、
この「文化譜」は、なくてはならないもので、

「文化譜」っていう呼び名も、昭和初期の「新しさ」を感じます(笑)


詳しくご説明しますと、

〔本調子〕〔二上り〕とあるのは、調弦の種類。
三味線って、曲によって、弦(糸)の音が変わるんですよ~。

パターンが3種類あって、そのたびに調弦をするという。
ギターなどでは信じられませんよね。

糸巻きをキュッキュッと巻いてるって姿、
ご覧になったこと、ありませんか?

あれは音を変えてるんですね。
(普通に糸がゆるんで直すことも多い)



そして、やっぱり一番ユニークなのが、
譜の上に、口三味線がついていること。


チントンシャン、とかって言いますよね?

実はあれ、ものすごく理にかなった、
言ってみれば<言葉による音符>なんです。

もともと、三味線を覚える方法は口三味線だけだったわけで、
庶民の楽器として、簡単に弾けるように、
自然に作られていったんでしょうね。


まぁ、もちろん、曲がわかっていないと厳しいんですが、
曲に乗って、口三味線を覚えると、
それでたいがい弾けてしまうんですね。


あっ、もちろん、私なんかじゃ無理ですよ!
それなりに弾ける人の話です、これは 



つまり、「チン」といえば3番目の糸で、

リズムは「チーン」なら全音符、
「チン」なら2分音符、「チチ」なら四分音符2つ、

・・・といった感じです(4分の4拍子でとった場合)。

だから「チレトツツン」とか「ツルツレツルツレ」とか、
これで、弾き方もリズムもわかるんです。


もっと詳しいこともイロイロあるんですが、
私の知識がついていかないので
このあたりで失礼します。

ちなみに、難しい質問は受け付けませんので 




・・・って、

本当なら、今ごろ、稽古場にいる時間なんですが、

昨日今日と、荒天その他の理由で稽古がお休みになりました。

一気に暇になったので、こんな説明を書いています。


そして、これから泳いできます。


肩ガチガチなので。

もちろん、三味線です。




どんだけ力入れて弾いてるんだ 


そりゃ、いい音は出ないよなぁ 





       

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コメント
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