望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

「たんけんぼくのまち」から話が広がって、まだ続いてます

2010-01-08 11:22:54 | 演劇・舞台・小劇場
今回で終わりますから~~~
すみませーーん。
ダラダラと書いちゃって~~


さて、

自分たちだけで楽しんでいるような芝居は、
言語道断で許せないけど、

じゃあ「楽しませる」だけでいいか、っていうと、
それも違うんじゃないか?

・・・前回は、そんなことを書きました。

で、ちょっと自分の話を書きたくなったんです。


去年の10月。
「間違いの喜劇」の稽古の時のことです。

役がつかめず、
シェイクスピア独特の大量のセリフもなかなか入らず、
私、本当にボロボロになるほど苦しんでいました。

そして本番寸前、ちょっとは見えてきたかな、と思った時、
演出家に言われたんです。

「よくなってきたけど、全然楽しんでないでしょ?」


あ・・・。
と思いました  

そんな・・・、
楽しむなんて余裕はまったくなかったんです。

あんなに明るいドタバタ喜劇なのに。



役者は芝居を楽しむことで、体が自由になります。
生き生きとして、役が生きてくるんです。

特に軽さの必要なものは、
役者が楽しんでいるかどうかで、
まったく変わってきます。


きちんとしたものを作った上で(これが大事!)
楽しんでいる体で芝居をすると、
お客様もノって下さいます。

お客様がノって下されば、
役者もどんどんノってくる。
・・・この幸せな相乗効果が、ライブのだいご味です。


でも、苦しんだり悩んだりしているうちに、
そこのところがポコッと抜けてしまう・・・。

特にマジメなタイプの私などは、すぐ、 
この落とし穴に落っこちてしまうんですね。


「たんけんぼくのまち」は、今見ても面白く楽しめました。

「明るいキャラクター」というのは、

「明るくしている」・・・のではなく、

「明るくいられる方法を知っている人」

・・・じゃないかと思います。


これって、他のことでも言えますよね。

楽しくない、と思ってあきらめるか。
楽しくないけど、頑張らねば、と頑張るか。
楽しくないけど、こんなところは面白いよね、と楽しみを見つけるか。


私もなかなかできないけど、
イヤだ、つまらない、無意味、なんて頭から否定せずに、
どこかしらに楽しみを見つけて、それを楽しめたらいいな。

なーんて、
いろいろと考えた年頭でした 

長々とお付き合い、
ありがとうございました~
 
コメント
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