羊飼いな日々

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のんびり気ままに行きましょう~

息子羊の絵本選書7、クリスマス編

2010-12-11 15:06:44 | 趣味・本と絵本とDVD
サンタクロースと小人たち サンタクロースと小人たち
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発売日:1982-11

 

昨日、急に息子羊が、「サンタさんはナニジン?」と、聞いてきました。

うーん、なんだろうねぇ、答えられない・・・。

さて、我が家では、毎年11月に入ると、サンタさんにプレゼントの手紙を書くのが恒例になっています。

息子羊は5年生ですが、しっかりサンタを信じています。

信じたいという感じでしょうか。

中学二年の娘羊は、(多分)わかっているのに、知らん顔でちゃっかりと手紙は書いてます。

ですが、今年の手紙を書きながら、しみじみと・・・

「もう来年はサンタさんに手紙は書かない、サンタも大きい子まで配るの大変だし、今年でおしまいにする。」と宣言しました。

娘羊、今年でサンタ卒業かぁ・・・

自然に自分から卒業する、こういう時がくるものなのですね。

 

さびしい半面、我が家にはまだサンタ現役の息子羊がいます。

と、いうわけで、クリスマスと言えば何の絵本?

息子羊に聞いてみましたところ、スイスイとこの絵本を持ってきました。

これだよこれー、サンタの謎が全部わかるしさぁ

なつかしーなー。

サンタの謎、なんていうところが、ハリーポッター好きがよく出てるねぇ。

サンタは魔法使いだと思う、とか言ってたし・・。校長のダンブルドア先生?ひげが似てるし。

 

本題に戻りますが、この絵本を読むと、サンタさんについてよくわかります。

一年を通して、サンタさんとコビトさんたちの生活が描かれているので、とても面白いです。

お子さんが、サンタについて、たくさん質問するようになったときに、読んであげるといいですね。 

今また、あらためて見てみると、やはり楽しい絵本だと感心しきり。

細かいところまで凄く丁寧に描きこまれていて、見ていても飽きません。

サンタさんとコビトたちの普段の様子やパーティーの様子など、

まるで、ミッケ絵本のように楽しめます。

クリスマスの謎ときや、ウキウキとワクワクが詰まっているこの絵本、

ぜひお子さんに読んであげてください。

 

サンタを信じているすべての子ども達に。


息子羊の絵本選書6

2010-12-09 21:31:07 | 趣味・本と絵本とDVD
まよなかのだいどころ まよなかのだいどころ
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さて、昨晩、息子羊は何かを一生懸命に探していました。

「えーーーっと、パンがひこうきで、とんでくやつ・・・なんだっけぇ」

何だなんだ?

でもすぐにピンときました。

やはり昔大好きだった絵本だからです。

その名も「まよなかのだいどころ」

作者はあの有名な、かいじゅうたちのいるところ、の

モーリス・センダックです。

最近映画にもなりましたね。ビデオで見ましたが、

映画では、かいじゅうたちが、絵に忠実に出来ているのに感心しました。^^

さて、実は息子羊は、そのかいじゅう・・・は、あまり好きではありませんでした。

怖がりのお友達も、好きでない子がいました。

私の思うに、子どもでこの本を大好きと言う子はそんなにいないのではと。

素晴らしい本ですけどね。

子どもよりも、結構マニアックに大人に好まれているような気がします。

 

ですが、この、まよなか~は、我が家のこどもたちは大好きです。

やはり食いしん坊だからですね。^^;

さて、絵本を読む時、絵本は表紙からお話しが始まっているというのをご存知でしょうか。

まず、タイトルを読む、表紙の絵を見る・・だいどころと男の子が出てくるみたい・・

本を開く、中表紙にはまた、挿絵にパイロットになっている男の子の絵が出てきます

飛行機に乗ってるけど、どうなるんだろう・・・

そうやって、中身を想像しながらワクワクと期待するのも子どもにとってはまた楽しいものです。

大人の感覚ですと、どうしてもストーリーに重きを置いてしまい、

表紙をすっとぱし、お話しから読みたくなってしまいますが、

絵本は絵という媒介を通して子どもの想像力に働きかけるものです。

なので、絵本は表紙の題名から中表紙までしっかりと子どもに読んであげたいですね。

世のお母さんたちは、経験的にそのことを知っているような気がします。

子どもの反応を注意深く見ていると自然にそうなってきますよね。

 

さてさて、肝心のお話しですが、

ミッキーという男の子が、まよなかのだいどころという異次元の空間を冒険するというもの。

異次元の台所ではなんでもありです。

パン屋さんが3人いますが、ここがミッキーの家の台所であり、

パン屋さんではないことは、背景に書き込まれた台所小物の数々でわかります。

いわゆる、小人の靴屋さんの、パン屋さん編ともいえるのかな。

ねりこの飛行機に乗ったパイロットのミッキーは、

ミルクを探してパン屋さんに協力します。

これまた、ケーキのねりこがおいしそー。

パンでもケーキでも、練っているときの匂い、焼けるときの匂いが最高ですよね、たまりません、

まさにそれを感じさせます。

それに、ケーキを焼く3人のパン屋さんたちがこれまたいい味を出していて、

いかにもおいしそうなケーキを作りそう。

ミッキーの冒険のおかげで、

朝一番に、おいしいケーキが出来ていて食べられる理由がわかったというわけです。

小人のパン屋さんが作っているんですね^^

夢のようで奇想天外な、おいしい、まよなかのぼうけんができる絵本です。

訳も素晴らしく、楽しくて読みやすいので、気分良ーく読み聞かせが出来ますよ。

おすすめです。


息子羊の絵本選書5

2010-12-05 08:22:02 | 趣味・本と絵本とDVD
ジャイアント・ジャム・サンド (えほんライブラリー) ジャイアント・ジャム・サンド (えほんライブラリー)
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発売日:1976-01

昨夜、息子羊が、「これ、これ、これだよぉ

と、興奮して持ってきたのがこの絵本。

私も、おーーきたか、という感じ。

この絵本、何しろ知る人ぞ知る、隠れた名作のひとつです。

 

とにかく、突拍子もないストーリーと、とんでもない壮大なスケールで描く

絵本のくせに、ここまでアリ?と、ただただ楽しめる物語です。

いやー、子供向け映画にでもしたら楽しいかもしれません、ほんと。

 

ストーリーは、単純です。

ある村に、ハチが大量に発生し、皆が困っていました、

それを村人がどうにかしてやっつけようと全員で協力し、無事にやっつけたというお話し。

それだけです。

ですが、ここでは伏せますが、やっつける方法が、さぁビックリ。

息子羊は、ここからが、楽しくて仕方がありません。

「でもさぁ、何もここまでしなくてよくない?」と、成長した息子羊は途中、あきれて言いますが、

そういいつつ、細かいところまで絵本の挿絵を眺めては、新たな発見を楽しんでおりました。

 

方法をちょっとご紹介すると、この本はパンが重要です。

・・・やっぱり食いしん坊な息子羊ならではの選書です。

村人がパンをこねるところからもう、

「あーーーおれ、もう食いてー。うまそー」と、腹をさすりながら観ています。

どうも、小さい頃からこの場面で、たまらなかったそうです。

挿絵ですが、作者のジョン・ヴァーノン・ロードという方の文・絵です。

紹介を読むと、イギリスのパン屋の息子さんとのこと。

どうりで・・・。

美術学校を出てイラストレーターをしています。

とにかく、楽しい絵。まさに隅から隅まで楽しめるのです。

そして、この日本語訳ですが、これも素晴らしいんです。

まず第一、ほとんど5.7.5調になっていて、読みやすいこと。

文節がひとつづつ、言葉で区切ってあり、

日本人には非常になじみのあるものになってます。

 

例えば出だし・・

むんむん むしむし あつい なつ

チクチクむらに とんできた

4ひゃくまんびきの ハチの たいぐん

と、こんな感じです。

読んでいる方も、リズムに合わせて楽しく読めますし、

聴いている子どもも耳になじみやすいですね。

素晴らしい訳です。

読み終わった息子羊・・・またページを戻して絵を楽しんでから、

「・・・・・もう、さいこーだねぇ。」とつぶやき、さっさと寝てしまいました。

子どものカタルシスに何か訴えるものがあるのでしょうか。

 

まだ読んでない方、この絵本はイチオシですよー。

おすすめです。

あ、虫がきらいな人には、ちょっときびしいかな。

でも子どもは大丈夫だと思いますが。


息子羊の絵本選書4

2010-12-03 21:40:31 | 趣味・本と絵本とDVD
おだんごぱん―ロシアの昔話 (日本傑作絵本シリーズ) おだんごぱん―ロシアの昔話 (日本傑作絵本シリーズ)
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このなんとも言えない、人を食ったようなおだんごパンの表情がたまりません。セリフもしょってます。

パンなのだから、食べられるもののはずなのに、次々と逃げ延びます。

昨晩の息子羊の選書でした。

息子羊の感想・・・

「パンがうまそーだからこの本が好き」

さて、子どもがこの本を好むのには、まず第一に、ふわふわのパンがおいしそーということでしょう。

パンが逃げるときに言う、繰り返しの言葉がまたなんともふるっています。

ぼくはてんかのおだんごぱん・・

で始まり、あんたなんかにゃつかまるかい、で終わります。

いばっていて、図に乗っていて、にくたらしいことこの上なし。

だいたい、貧乏な年寄り夫婦が最後の粉でようやく作ったパンなのに、

逃げ出すんですから。

さて、このセリフを毎回繰り返すうち、子どもが一緒にセリフを話しだします。

子どもの耳の記憶力の素晴らしさに改めて気づく絵本でもあります。

ただ、大人は繰り返しのセリフでいやになり、あまり読みたい本ではないのが本当のところ。

でも子どもはこの繰り返しが実は大好きなんですね。

それにしても、最近の絵本で気になるのが、言葉の使い方です。

ちょっと思い入れたっぷりな言葉や、読むのが気恥ずかしいような文章があります。

とてもかわいい絵本なのですが、読みたくないなぁと思ってしまいます。

実際に読み聞かせをすると、耳で読む言葉と、目で読む言葉の違いがよくわかります。

目で読んでいるだけだと、あまり気にならない言葉づかいも、声を出して読んでみると、非常に言いにくく、また聞きにくいものがあるんですね。

絵本は、子どもが自分で読むのではなくて、人が読み聞かせるものです。だから一度声を出して読んでみることが、絵本選びで大切なんだと思います。

最近は大人の絵本ブームもあり、何かこのあたりが混同されているような気がしています。大人向けに書かれたような癒し系のかわいいだけの絵本は、決して子ども向けとは言えません。

それからもちろん、絵がお話と合っていて、嘘のないもの。

子どもはお話しを耳で聴きながら、頁の隅から隅まで絵を見ていますから。

このところの読み聞かせで、またまた新たにいろんな発見をしていますが、絵本は本当に面白いですね。

食いしん坊の息子羊が選ぶので、食べ物の絵本が多いですが、今度はどんな絵本を持ってくるのか、またまた楽しみです。


息子羊の絵本選書3

2010-11-28 20:01:57 | 趣味・本と絵本とDVD
だるまちゃんとてんぐちゃん(こどものとも絵本) だるまちゃんとてんぐちゃん(こどものとも絵本)
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こちらも、加古里子さんの有名な絵本ですね。

 

久しぶりに読み聞かせた後、息子羊がおもわず一言・・・

「てんぐちゃんってさ、なんていい人なんだろうねぇ。(ため息・・・)」

そう、だるまちゃんは、てんぐちゃんの持ち物から最後には顔の長ーい鼻までをうらやましがって真似をするんです。顛末はここでは伏せますが・・・。

これだけ真似されたら、いくら友達でもいやになるだろうというものです。

 

しかーし、てんぐちゃんが、だるまちゃんを嫌にならないわけも、ちょっと考えてみるとわかります。

真似して用意するものが、かなーりズレてて、それがまた非常に笑えるからです。

ないものねだりの悲しさも感じます。

ここで、まったく同じものを買ってきたり、てんぐちゃんよりもさらに高級なものを用意したらきっと、ただの嫌味なやつになるでしょう。お友達もおしまいでしょうねぇ。

たぶん、てんぐちゃんは、少しはイヤな気持ちもあったとしても、

「僕が好きで真似したいんだね、それにしてもトンチンカンだし、仕方ないなぁ・・・、まぁいいかぁ」

と許せたんじゃないでしょうか。

好きな友達の真似をしたい、同じものを持つことで仲間になりたい。子どもの心理にはよくあると思います。

だから幼児期には、すんなりと受け入れられるんでしょう。

アイデンティティを持ち始め、自己確立をし始めた小学生の息子羊には、それが嫌だと感じられるのかもしれません。

 

さて、中学生の娘羊がこの絵本を見て一言、

「このだるまのお父さん、サイコーだよねぇこんなお父さん理想じゃない?」

お、そうくるか。どうしてと聞くと

「だってさ、子どもが欲しいものを、あんなにせっせと集めてくれるんだよ。

最後には餅までついてさぁ」

中学生になった娘羊には、真似される嫌さよりも、むしろ子どものためにここまでしてくれる親の存在が不思議だったのかもしれません。

中学生になると、親もあまり手をかけないですもんね。ちょっと反省・・・。

確かに、私が見ても、だるまちゃんが欲しがる天狗の持ち物を、勘違いでせっせと集めてくれる、これまたトンチンカンなお父さんだるまのやさしさには胸がうたれます。

お父さんが用意したものは結局何も使えずに、

だるまちゃんがトンチを発揮して見つけてしまうのですが、それもまたご愛敬です。

どんなものかは、ここではナイショ。絵の中に、ヒントが描かれていて、それを子どもはしっかりと見ているようです。発見絵本のようで、楽しさもあります。

さて、最後には、だるまちゃんの家族総出で作った鼻だけが、だるまちゃんの役にたつところも、また家族の温かさが見えて、ほのぼのする絵本です。

 

小さい時に読んでもらったお話しも、成長とともに違う見かたが出来て、また新しく楽しめる絵本の力はすごいなぁと思います。(それが、絵本を購入していた理由でもあります。)

最近の絵本のような、マンガチックなかわいさも、派手さもないですが、長く子どもたちに読み継がれた優れた絵本は、それだけ子どもの心をとらえて離さない魅力があるのでしょうね。

 

息子羊が、次には何を選んで持ってくるのか、楽しみなこのごろ。

本当に何年かぶりの読み聞かせを、またウキウキと楽しんでおります。