自称「一般的な会社員」

どこにでもいる、一般的な会社員の日常

9月27日

2012-09-27 | Weblog
先日書いた偉い人、決して悪い人じゃないんです。

偉「困ったことがあったらその都度相談して。朝は来てないし昼間は打ち合わせで席に居ないけど、夜なら遅くまでいるから」

要は残業しろってことだね。



先日の続き。

翌朝、4時起床。既にたくさんのお客さんが起きている様子。隣の客室が結構な時間まで騒がしかったらしく、壁際の人が寝不足。わたしは全然気づかずに爆睡でしたよ…。夜明け前なので山荘内は真っ暗。そんな中、ヘッドライトで弁当を食べている人がチラホラ。たくましいね。我々も持ち込んだ食料を各々食べて、5時に出発。山荘の朝食を食べられなくて残念だけど、登山中に混むと身動きとれなくなるからね。ちょうど団体さんの出発時間とかぶったため、渋滞に巻き込まれないようにハイペース。体が起きていないので、即行でバテた。

5時って、真っ暗だよ。山に囲まれているから陽が全然射さない。みんなヘッドライト装備。私は持っていないので、携帯電話のLEDフラッシュを常灯にして代用。意外と明るいんだこれが。因みにヘッドライトのことをヘッデンと呼ぶらしい。ヘッド電灯の略かしら。

6時くらいから、山頂に陽が射し始める。頂上部分だけが真っ赤に染まって、これもまたキレイ。よく見れば雲一つない快晴。今日の天気予報は曇りのち雨だったのが嘘みたい。本当に今年の私は晴れ男だな。7時前くらいから、登りが急激にきつくなる。急になってしばらくして、左ひざに違和感。うわぁ…きちゃったよ…。ここ最近は平気だったから油断したわ。そういや、昨日岩にぶつけたなぁ…。まだ違和感だから大丈夫だと自分を鼓舞するよ。

阿弥陀岳と赤岳の分岐点で、違和感が痛みに変わりました。どうすんだよこれ…。しかーし、幸いなことに、ここから先は全身を使ってよじ登らなければならない。ロッククライミングまではいかないけど、結構ハード。岩肌がゴツゴツしているので、滑りにくいのが救い。腕を使って登るので、膝に負担がかからないぜー!

登り始めて2時間半。無事に赤岳に登頂!2,899mは人生でも最高峰です。人が多すぎて頂点には行けなかったので、正しくは2,897mくらいですが。いや、ホント人多すぎ。登ってるときもすれ違いが大変だったもの。ご来光が終わって落ち着いたくらいの時間でこれだから、お昼ごろはもっと混むんだろうな…。

それにしてもすごい景色。空気がすごく澄んでいるみたいで、麓の街並みはもちろん、富士山や南アルプスまで一望できる。はるか遠くには雲海も。登山歴2年ではありますが、1,2を争う絶景。風も穏やかで、赤岳の天気としてはあり得ない素晴らしさとのこと。うむ、流石オレ。なんつーか、空がすごく近い。真上に至っては、蒼というか群青というか藍というか、ちょっと暗い感じ。なんか宇宙が近い気がする。

頂上が大変混雑しておりますので、5分10分歩いた先にある山荘で休憩がてら朝ご飯。絶景を見ながら食べるパンは、潰れていても美味い!寒くないし!防寒着と雨具は無駄になったけど…。

1時間ほどの休憩の後、下山開始。来た道は混んでいるので、別ルートから下山。嗚呼、足が痛い。膝がきしむ感じ。ちょっと強い衝撃がかかると、膝から下が全部痺れる痛さ。それでも足を動かさなければならない。死ねる…。最終的には膝をちょっと上げるだけでも激痛。汗だくだったよ、冷や汗で。ある程度平らになったら、足を引きずると言うか、放送禁止用語的にはびっこをひいて歩いてました。くだりもいい景色だったんだけど、苦痛の方が大きかったわ…。

お昼ごろにようやっと下山。ここから先は車だー!歩かなくていいぞー!しかし車に乗れねー!足が上がらねー!喚いても仕方が無いので、潜り込んだけど。途中で温泉に寄って、汗を流すよ。足を上げられないからパンツが脱げなくて困った。あまりの痛さに修羅の表情でパンツを脱ぐ私は、確実に変質者でしたね。そしてシャンプーが泡立たない!2日間の脂、半端ない。温泉に浸かりながら膝をマッサージ。まぁ、全然改善しなかったけど。

14時ごろに、帰路につきました。リーダーが渋滞を心配していましたが、ちゃんと渋滞に巻き込まれることが出来ましたよ。都心に戻れたのが18時でしたので、行きよりは全然マシでしたが。2日間で9時間も車に閉じ込められちゃったね。運転したリーダーはさぞ大変だったろうに…。

おじさんたちは元気ですのでこのまま飲みに行くらしいですが、私は眠いし翌日に元同居人たちと約束があったのでお断り。明日は毎年恒例の高尾登山に行くんだよ!しかし…この膝で登れるかな…。たぶん無理だろうな…。っつーことで、事前に元同居人に『オレ、明日、無理』とメール。ビアマウントに直行しよう。いっぱい寝られるし。

温泉に入ったけど、都内で汗をかいたのでシャワーを浴びるよ!やっぱりパンツが脱げないよ…。布団に寝転がっても、ちょっと足の角度が変わるだけで痛い。今までで一番症状がひどいぞ…。

そんな感じで登山終了。2,899メートルは、私の人生で最高峰です。ホントに景色がきれいで、また行きたい!と本気で思ったよ。ただ、基本的にはガスってるか強風かで、あんまり長居出来る場所ではないらしい。本当に今回が奇跡的だったんだって。そしてカップルとか夫婦が多かったよ!女性だけのグループはほとんどなかった!みんな滅びればいい!

ホントに、もしいつか奇跡的に結婚して、子どもが出来たら連れて行きたい。あの星空とあの景色は感動できる。嗚呼、こうやって登山にはまっていくんだろうなぁ…。