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素晴らしき講演 孫正義「志し高く~情報革命で人々を幸せに~」

2010年12月21日 23時51分50秒 | Weblog
              写真●30年ビジョンを発表するソフトバンクの孫正義社長
 本日は、ソフトバンク㈱代表取締役社長・孫正義の講演を聞き、感銘を受けて帰ってきた。演題は、「志し高く~情報革命で人々を幸せに~」というもので、情報革命によって、何がもたらされるか?人類はどうなるのか?それに向けてのソフトバンクの新30年戦略とは!!と言う内容だった。さすがに、IT革命の申し子・孫正義ならではの講演だった。デジタルスクリーンを使い、要所要所に、動画を導入しての講演。こんな講演はそう無い。通常、一方的に口述を聞くのみが、講演の基本スタイルであるが、今回の講演は、全く異なっていた。
 1981年ソフトバンク設立から、30年が経つ今年、当時社員2名に(全員で2名)、みかん箱に乗って講演をした時と同じように30年目の節目に、新30年ビジョンを語ったのである。当時、このように講演したが、あまりの唐突な話に、社員2名全員がすぐさま退職してしまったという苦い経験もあるようだ。IT革命は、当時としては衝撃的過ぎて、素直に理解は出来なかったのであろう。きちがい地味た社長が、たわごとを言っているような会社に居られるかということだったのだろうと、今では推測する。アインシュタインが「相対性理論」を確立した時に、あまりに破格の理論で、多くの人は理解できなかった時と同様なのだろうと思う。今回の、孫社長の講話内容は、2010年6月25日株主総会時に語った「新30年ビジョン」の内容によるものである。
 ソフトバンクは今年で創業30周年になる。孫社長は「この30年間、崖っぷちの向こうに落ちてしまうような危機に何度も直面した。2009年度はようやく営業利益で国内3位になり、今は一息ついた状況かもしれない。だからこそ原点に返り、もう一度ビジョンや戦略を確認する」とし、今回の新30年ビジョンの意味を強調した。
孫社長は「“デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と知識を共有することを推進し、企業価値を最大化するとともに人類と社会に貢献する”という、これまでのビジョンは一行も変わらない」と話す。だが30年後、300年後にはコンピュータのチップの能力が人間の脳を越え、実質無限大のストレージやクラウド、超高速のネットワークの登場で、人間のライフスタイルを劇的に変えるだろうと予想する。そのような将来を見据えた上で、ソフトバンクという企業が30年、300年と生き残るためには、会社が進むべき方向性や、DNAを設計する必要があるとした。
 
孫社長は、これからの30年間の具体的な方向性として、「事業領域は情報産業。特定のテクノロジー、ビジネスモデルにこだわらない。世界の最も優れた企業とともにライフスタイルを革新していきたい」という方針を示した。具体的には、世界の優れた企業と、資本的結合ではなく同志的結合によってパートナシップを結ぶ。それによって「自律・分散・協調し、自己増殖していくようなシナジーグループを形成していきたい」(孫社長)と話す。その上で「現在はソフトバンク・グループは800社ほどだが、30年後には5000社にしたい」とする。さらに「今から30年後に世界でトップ10の企業になるには時価総額200兆円規模にならなければならない。私はやるつもりだ」と、30年後には現在の時価総額の約100倍に拡大したい考えも見せた。 現在52歳の孫社長は、かねてから「50代で事業を完成させ、60代で次の世代に事業を継承する」と語っている。この考えに沿って、事業をバトンタッチするための後継者育成プログラムとして、7月から「ソフトバンクアカデミア」という機関を開設することも明らかにした。
 経営を引き継いだ後は、自分の好きな絵を描くことで余生を送りたいとも言う。激動の競争化の中で勝ち残るソウフトバンクは、これからも、人々を幸せにするために邁進する。「地位も名誉も金も要らない。最終的には、人々を幸せにすることに貢献できる企業になっていたい」と語る孫社長であった。

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