Ｂ級グルメ道５２ 最高の牛タン「利久」

　　　　　
　仙台最後の夜は、やはり、仙台の名物「牛タン」で締めくくるものなのです。こんな大震災が起きなければ、仙台で、牛タンをどんなに堪能できただろうと思うと、本当にこの大震災を恨みます。多くの人の命を奪った自然に対し、本当に仕返しをしてやりたい気分なのです。つつましく生きている人間に、これ程の牙を向いてくるなんて、何を考えているのかと思うのです。地球を破壊しようと考えている訳でもなく、理不尽な人間の行為で、大自然が汚されていることは事実ですが、それを人間は反省し、何とか元に戻そうと一生懸命なこの時にですよ・・・。
　仙台名物「牛タン」は、この地に来てから２度堪能したのですが、しかし、最後の締めは、この名物しかありえないのです。確かに、仙台は気仙沼等の漁港も近いため、海産物も新鮮でおいしいのは分かっていますが、やはり、この牛タンに格別の思いがあるのです。そんなことで、牛タンといえば、「利久」ですね。ここの牛タンは、何と言っても、炭火で丹精に仕上げる牛タンなので、その他の牛タンより数倍、うまいのです。そんなことで、「利久」へＧＯ！！　
　今回は、通常の牛タンを敬遠し、極みといえる牛タンを食しようと思ったのです。特上牛タン定食【極】が、オーダー品。分厚い牛タンに、波状に切れ込みが入り、何ともおいしい定食なのです。噛めばかむほど、肉汁が口に広がる最高の食感と味。それに、テールスープが、これまた極上。とろろに玉子をまぶし、麦飯にかけてほうばる。思わず、「ヤッホー！！」。これこそ、最高の牛タン定食なのです。震災にあっても、次の日から営業を開始していたこの店、その不屈の闘志に、゛乾杯゛。ビールの大ジョッキーを高らかに上げ、祝福をしたのでした。゛最高ーーー！！゛