ソチ五輪での浅田真央のフリーPが終了した。自己最高点を更新する、本当に素晴らしい演技に感動した。この演技を見ると、SPでの失敗が残念である。SPがそれなりに良かったら、相当な位置になるのだろうと思うと残念である。これから、宿敵の韓国キム・ヨナが最終演技者で登場するが、どのくらいの得点をたたき出すのであろうか?最後まで、興奮する戦いが展開されていれば、今もってぞくぞくする興奮があったことだろうに!残念でならない。
でも、最後の最後で渾身の演技をした浅田真央に拍手を送りたい。よく頑張った!あのSPの得点を見れば、相当に落ち込むはずであるが、それを跳ね返すFPの演技に、さすがに強い浅田真央の底力を見た感じがした。
【記事】
浅田真央(日本)の演技がスタート。
前回バンクーバー五輪銀メダル。SP16位。衣装はGP大会スケートアメリカで使用した、青の衣装。
トリプルアクセルは着氷! 3回転フリップ-3回転ループもつながりがきれいな連続ジャンプ。3回転ルッツは慎重にエッジを使い着氷。スピンも音楽のテンポに合わせてしっとりと。合間のスケーティングでも表情豊かに、美しく。ダブルアクセル-3回転トゥループも力みのないジャンプ。3回転サルコウも軽やか、さらに3回転フリップ-2回転ループ-2回転ループの3連続もすべてのつながりが自然。3回転ループもしっかり踏み切り着氷。ステップも、手先、足先が最後まで動きが止まらず、スケーティングもなめらか。曲の盛り上がりとともにきっちりフィニッシュ。
すべてのジャンプを着氷させ、その他の要素でもミスなく演技。
フィニッシュ後は感激からか、思わず手で顔を覆い、指でまぶたをぬぐった。
FS得点は142.71点(技術点73.03点、演技構成点69.68点)。
SP、FSの合計198.22点。
フリーの自己ベスト136.33 点(13年NHK杯)を更新して、暫定トップに立った。
■浅田のコメント
「きのうはいろいろあったけど、ジャンプの1つ1つをクリアしようと思いました。昨日の演技はすごく残念ですごくくやしかった。取り返しのつかないことをしてしまったという思いがありました。でも今日のフリーはしっかりと自分のやってきたことをやろうと。(今日の演技で)たくさんの方に恩返しができたのではないかと思います。五輪という大きな舞台で、メダルという形ではもってこれなかったと思いますが、目指す演技ができて、私なりの恩返しはできたんじゃないかと思います」