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昔の温かいホームドラマ復活を望む!!

2014年02月11日 12時25分06秒 | Weblog

 最近のホームドラマは過激なものが多い。芦田愛菜と鈴木梨央が主演の「明日、ママがいない」(NTV)という、児童養護施設を舞台に、様々な事情で親と離れた子どもたちの目線から「愛すること」・「愛されること」をテーマにしたサスペンスドラマであるが、物議を醸しだしている。現在の児童施設をあまりにも辛辣に描いているということで、ドラマ放送中止の申し立てまで出ている始末。確かに、新生児を捨てる「ポスト」の通称名や過激な児童施設の経営者が描かれており、青少年や児童に大きな悪影響を与えるといものである。このようなドラマも、過去にはあった。安達祐実が主演した「家なき子」では、「同情するなら金をくれ!」という過激なキャッチフレーズが大流行した、かなり恐ろしい児童自立?のドラマだった。また、それ以前には、学園のいじめ等をテーマにした。KinKi Kidsが主演した「人間失格」も実に恐ろしい学園いじめドラマだった。
 現実をより深く掘り下げた構成のこの手のドラマも、社会への提言と言う意味ではそれなりに意味があるのだろうが、しかし、私は、ドラマと言うものはもっと人間的な情愛を描いた作品であってほしいと思うのである。橋田 壽賀子が描く長編ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」も、見ていてぞっとする騒動や愛憎劇が多かった。木下恵介等の作品のような、心温まるドラマが良いのである。
 岡崎友紀が主演した、高校生妻の清々しい日常と結婚生活を描いた「おくさま
は18歳」、京塚昌子が主演した、気張ったお母さんが蕎麦屋を切り盛りする「肝っ玉かあさん」、チーターこと水前寺清子が主演した、アットホームなドラマ「ありがとう」、青春ものでは中村雅俊が主演した「俺たちの旅」等が良いのである。確かに、昔も過激なドラマはあった。大学病院の恐ろしいヒエラルヒーを描いた「白い巨塔」、老舗旅館の苦しい経営を描いた「細うで繁盛記」、工具卸問屋の成功を描いた「どてらい男(やつ)といったものもあったが、やはり、ホームドラマは、ほのぼのとした余韻が見終わった後感じられるのが良いドラマなのである。このようなドラマが作られることを期待したいのである。