「ヤングなでしこ(U-20)」が、W杯準々決勝で韓国と対戦、3-1で快勝した。つい先日のロンドン五輪で、本家「なでしこジャパン」は、決勝進出しW杯に続き、オリンピックでも金メダルを狙える位置に進出したが、今回は米国に敗れ、準優勝の銀メダルに終わったことは、記憶に新しいい。その下の、ヤングなでしこが、今度はベスト4に進出するという、大活躍を演じたのである。
30日、東京都・国立競技場でU-20女子ワールドカップの準々決勝、日本対韓国が行われ、3-1で日本が勝利を収めた。
試合は序盤から点を取り合うシーソーゲームになったが、日本は常にスコアを先行しながら順調に追加点を重ね、そのまま試合をクローズした。日本の先制点は前半8分。MF猶本光がインターセプトしたボールをMF田中陽子がつなぎ、FW西川明花のスルーパスに走り込んだMF柴田華絵がチャンスを迎える。柴田は韓国GKチョン・ハヌルの飛び出しよりも一瞬早くボールを突っつき、先制点をゲット。
高い技術を有する日本はボールを支配しながらリズムをつかむものの、15分にはディフェンスのすき間を突かれて失点。日本の密集を突破され、右サイドへ展開されたボールからMFイ・グミンのクロスをFWチョン・ウナに頭で叩き込まれた。早い時間帯に試合は1-1の振り出しへ。しかし自信を持って試合を進める日本はすぐに韓国を突き放す。19分にMF田中美南から中央へ送られたパスを柴田が受け、左足でミドルシュート。ボールはゴールポストをかすめてゴールの枠の中へ。柴田のスーパーゴールが日本にとって貴重な2点目を挙げた。
その後、前半途中からイージーミスが続き、うまくゲームをコントロールできなくなった日本だが、37分にはさらに追加点。DF高木ひかりが田中美との連係で右サイドを突破すると、そのままドリブルでゴールライン付近までえぐり、マイナス方向への折り返し。これを田中陽が無人のゴールへ流し込み、ゲームを決定付ける3点目を挙げた。
後半は日本の運動量が落ちたこともあり、ある程度、韓国の攻撃を受け止める展開となったが、GK池田咲紀子を中心にディフェンス陣が奮闘。1対1の対応力を高めるためか、田中陽を左サイドバックに下げる采配も功を奏し、後半はゴールを許さず。3-1で試合を終えた。
日本は同大会史上初のベスト4へ進出。試合後、吉田弘監督は「もともと頂点を目指して戦っている。コンディションを整えて優勝を目指したい」と語った。