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純真な思いに圧倒される「崖の上のポニョ」

2012年08月25日 07時39分53秒 | Weblog

 昨日は、日テレの金曜ロードショーで「崖の上のポニョ」(2008年スタジオ・ジブリ制作)が放映された。このアニメ映画がロードショーで流れていた頃は、主題歌を歌う大橋のぞみの人気がすごかった。また、゜♪ポニュポニョポニョ、魚の子・・・・・゜という歌のフレーズが耳にこびりついてしまうほど、インパクトもあった。そのため、作品を冷静に見る機会がなかったので、今回じっくりと作品に対峙できたのである。
 本作品は、アニメ界の巨匠宮崎駿が手がけたジブリ・スタジオ作品。宮崎が制作するアニメ作品には、毎回大きなテーマがある。今回の作品のテーマは、自分の思いにまっしぐらに、思いの丈をいっぱいに表現するというもの。人魚姫伝説をモチーフに、魚の子として生まれたポニョが、人間の子宗介に出会い、恋をする。大好きな宗介と一緒にいたいが為に、海底の世界を抜け出て、人間になろうとする。この強い一途な気持ちが、海の神である父(龍神?)や母(海の女神?)の心を動かし、本当に人間の子へとなるという、活路を見出していくのである。映像全体にみなぎる、ポニョの強い思いが迫力の映像となる。大きな波のうねりを魚に見せ、その上を元気よく滑走するポニョ、宗介はこのポニョの動きに驚くのである。
 「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」の宮崎駿監督が、アンデルセン童話の『人魚姫』をモチーフに描くハートフル・ファンタジー・アニメーション。“人間になりたい”と願ったさかなの子・ポニョと5才の男の子・宗介の愛と冒険を、CGを廃し、手描きアニメーションにこだわった迫力とイマジネーション溢れる映像表現で描き出す。
 海辺の小さな町で崖の上の一軒家に暮らす宗介はある日、頭がジャムの瓶にはまり困っていたさかなの子・ポニョを助け出す。ポニョはクラゲに乗って家出してきたところだった。それ以来、彼らは互いを好きになる。しかしポニョは、人間をやめて今は海の住人となっている父フジモトによって海の中へ連れ戻されてしまう。それでも、“人間になって宗介に会いたい”という気持ちが抑えられないポニョは、父が貯めていた生命の水を海中にまき散らしながら、いもうと達がつくりだす大津波に乗って再び宗介のいる崖の上へと向かうのだった・・・・・・・。