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思いの深い、長い歌

2011年01月09日 23時02分59秒 | Weblog

 語り口調で、歌われる長い歌がある。情景がリアルに甦ってくるほどの、深い思いが伝わってくる歌がある。こんな歌は、本当に素晴らしい歌なのである。歌の小説であるとも言える。こんな歌が、存在することが素晴らしい。歌を聴いているだけで、涙に咽ぶ。歌、そして曲が、これ程心に響くとは・・・、こんな歌を、本当に大事にしたい。

1.さだまさし「償い」
ある青年が、雨の日、起こしてしまった交通事故。この事故で、被害者は亡くなった。このことに償いするために、青年は一生懸命働いて、被害者の遺族に送金していた。でも、ある時、その遺族から、「あなたの気持ちは非常に分かりました。送金はやめて、あなたのために使ってください」という、許しの手紙が、加害者である青年に届いた。青年は涙に咽ぶ。許されるはずの無い自分の行いに、対して、被害者の遺族は許してくれた。人間と言うものは、本当に優しいものなのである。この歌は、さだまさしの友人の本当の話を、歌にしたものである。

<!-- さだまさし「償い」 -->



2.植村花菜「トイレの神様」
この歌も、情景が目に浮かぶ。家族ともうまくやって行けなかった少女の、たった一人の味方は、おばあちゃんだった。おばあちゃんと一緒に暮らしていた時、「トイレには綺麗な女神様がいるんやで」と聞かせてくれた。トイレと毎日綺麗にしたら、女神様のようにべっぴんになれるんだと教えてくれた。しかし、成長するにつれ、おばあちゃんと反目。やがて、おばあちゃんは、病気になり入院することになった。見舞いに行くと、あまり話しをしなかったが、すぐに病室を出るように言われた少女。その翌日、おばあちゃんは他界した。まるで、自分が見舞いに来てくれるのを待っていたように・・・。大事な人を、大事にすることが出来なかった少女の心の痛みを、見事に歌い上げた歌である。

<!-- 植村花菜「トイレの神様」 -->