![スピード・レーサー](https://www.cinemacafe.net/img/template/200804/080416_speedracer_newmain.jpg)
日本アニメの金字塔である「マッハGoGoGo」のリメイク版が実写で帰ってくる。しかも、アメリカのマトリックス三部作を手がけたウォシャウスキー兄弟によるもので、映画タイトルは『スピードレーサー』。「マッハGoGoGo」は、日本アニメを数多く制作した吉田竜夫率いる「タツノコ・プロダクション」制作によるもので、当時の子供にとって、華やかで憧れのF-1レーサーの活躍を映像化したもの。ホワイトボディで、色んな機能を装備したスーパーレースカー「マッハ号」を自在に操る三船剛に、誰もがあこがれたものだ。タミヤ模型の「マッハ号」を何度作ったことか、今、思い出しても感激が甦ってくる。それほど、当時は、最先端の映像を駆使した素晴らしいアニメだったのです。ボタン一つで、ジャンプしたり、各種の対悪党軍団に対抗する武器を装備、しかも、当時では珍しいオープンカーでもあった。マッハ号のナンバーは「5」であるところも、非常な感銘を受けた点でもある。原作の吉田竜夫や総監督の笹川ひろしといった主要スタッフは運転免許を所持しておらず、自動車やレースについて深い知識があったわけではないらしい。それが逆に良い意味で荒唐無稽な設定を生み出すことになり、子供から大人まで理屈抜きに楽しめる作品になった決め手かも知れない。アメリカでは「Speed Racer」のタイトルで放送され、人気を博した。主題歌のメロディーは日本と同じで、英語の歌詞をのせている。
車体のマークはMを捩ったものである。主人公の三船剛の搭乗するマッハ号には幾つかの特別な機能があり、剛のピンチを救う。その殆どは、ステアリングパッドにあるボタンで操作される。
1.オートジャッキ(Aボタン:下部にある特殊ジャッキ。路面を蹴ることによってジャンプすることが可能)
2.ベルトタイヤ(Bボタン:タイヤに特殊なベルトが装着され、山岳走行(急斜面など)ができるようになる)
3.カッター(Cボタン:丸鋸が車前面に出てくる。木などを切り倒しながら走行できる “チョッパー”とも呼ばれた)
4. ディフェンサー(Dボタン:座席上部のキャノピーが閉じる)
5. イブニングアイ(Eボタン:赤外線灯剛がかぶるヘルメットのシールドが暗視ゴーグルになる)
6. フロッガー(Fボタン:ディフェンサーに加えて酸素ボンベより酸素が供給され水中走行を行なえる)
7. ギズモ号(Gボタン:偵察用の小型飛行メカ)
8. ホーミング(Hボタン:ギズモ号を自宅に戻す)
【解説】
カー・レーサーになるために生まれてきたスピード・レーサー(エミール・ハーシュ)。怖いもの知らずの彼にとって唯一のライバルは、レース中に命を落とした伝説のレーサー、崇拝してやまない兄のレックスである。兄の遺志を継ぐため、スピードはローヤルトン工業からの高額なオファーも断り、父(ジョン・グッドマン)が率いるレーシング・ビジネスを選んだ。だが、その結果スピードは、陰で不正を行うローヤルトンから脅される羽目に…。彼が愛する家族とカー・レーシングを救う手段はただ一つ、レースでローヤルトンを打ち負かすこと! 恋人・トリクシー(クリスティーナ・リッチ)の支えもあり、スピードは正体不明のレーサーX(マシュー・フォックス)と手を組み、兄の命を奪った難関のクロスカントリー・レース「クルーシブル」に挑む――。驚異的なスピードをもつ“マッハ5”に乗り、レース場の内外で栄光を夢見る若きカーレーサー、スピードの物語。『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー兄弟が、その巧みな映像技術で吉田竜夫原作のアニメ「マッハ GoGoGo」を実写映画化。
映像はこちら>>http://jp.youtube.com/watch?v=uyMaZ-CWrI4&NR=1
海外版「スピードレーサー」はこちら>>http://jp.youtube.com/watch?v=vtIu61s2PDo&feature=related