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怪獣考

2008年06月02日 00時20分18秒 | Weblog
           
 怪獣映画は、幼少の頃から、楽しみな作品の代表格でした。今日では、派手なSFX(特殊撮影)やVFX(視覚効果)によって、怪獣映画も大きく変質してきています。変に映像だけが突出した映画も、本来の意味合いからは、遠のいてしまっている感がありますね。古き良き時代の、「手作り」の特撮怪獣映画は、今観ていても、大変に興奮しますし、気持ちが通じるものを確かに持っています。視覚効果に傾斜した映像は、人間性と相反する部分が大きくなってきているのでしょうか?今一、納得感や共感に薄いものを感じますね。そんなことで、当時の怪獣映画について、振り返ってみたいと思うのです。
 先ずは、なんと言っても「ゴジラ」シリーズを制作し、怪獣映画の基礎を築いた「東宝」です。東宝作品の代表のゴジラは、世界でも大変注目されていますし、アメリカでも、日本のゴジラを制作しました。怪獣=ゴジラと、アメリカ人は感じているようですね。ゴジラシリーズでは、ゴジラを筆頭に、子供のミニラ、エビラ、アンギラス、ザ・ピーナッツが呼ぶモスラ、ラドン、クモンガ、カマキラス、大ウミヘビ、公害怪獣ヘドラ、宇宙怪獣キングギトラ、サイボーグ怪獣ガイガン、メカゴジラ等画期的な怪獣たちを多く生み出しました。怪獣映画の黄金期を作ったと言っても過言ではありません。単なる戦いのみではなく、色んなストーリー性やギャグを入れて、ファンを虜にしました。
ゴジラゴジラの逆襲

 次は、「大映」の「ガメラ」シリーズですね。当初、単独で出現したガメラは、子供の味方というイメージではなかったのですが、次第に、子供の味方、子供の危機を救う救世主的な存在になっていきました。この事が、多くの子供たちをひきつけることになったわけです。怪獣なのに、子供の味方で、ヒーローであることが、たまらなく良いものでした。私も、第1作以外は、すべて昭和のガメラを劇場で観賞しました。当時は入れ替え制ではなかったので、途中からでも何回も観ることが出来たので、うれしかったですね。まあ、当時は、本命作品の裏作品的に、大概2本立てになっていたので、裏方作品が、非常にジャマであったこともありました。「妖怪百物語」「大魔神」「パンダ・子パンダ」なんかの場合は、まだ、楽しく見れましたが、それ以外の映画は、なんとも退屈なものだったのを覚えています。ガメラシリーズでの怪獣は、バルゴン、ギャオス、ギロン、ジャイガー、ジグラ、バイラス等で、宇宙からの侵略者、または、その操る怪獣が中心でしたね。
大怪獣決闘ガメラ対バルゴンDVD
ガメラ対バルゴン

 「日活」では、唯一の怪獣は「大巨獣ガッパ」なのです。自分たちの子供を奪われたガッパ夫婦が、取り戻しにやってくる親子愛が背景にある映画です。この制作で、日活は終了し、シリーズ化もしませんでした。当時、怪獣映画を作ればお金になるという風潮に乗っかったことが原因だったのでしょう。



 そして、しんがりは、「松竹」の「宇宙大怪獣ギララ」です。この作品は、昨日のブログにも詳しく解説したとおり、怪獣ブームに乗っかったことで、制作されたのですが、今年の7月に、40年ぶりにコメディ・タッチで復活するのです。何とも懐かしい怪獣ですね。
宇宙大怪獣ギララ番組イメージ

 いやあ、怪獣映画って、本当にいいものですね!!!