1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

治療の選択のこと

2007-10-12 17:28:43 | Weblog
娘は最初に訪れた病院で治療の断念を宣告されて、新しい病院に移りました。
その病院にたどり着くことができたのは私の友達のおかげです。
彼女は自分自身がガンの摘出手術を受け、抗がん剤の治療を続けています。
今日久しぶりに彼女と電話で話していて「今の病院に移れて本当によかった。あなたのおかげだよ。」と言うと彼女は「本当によかったのかな?」とポツリと言いました。
確かに、病院を移らなければ3回も体を切り刻まれることもなく、つらい治療に耐える必要もなかったのでは...。寝たきりになる事もなく最後まで学校に行けたのでは...。と考えることもあります。
でも病院を変わって、生きのびる事ができた1年半はあの子にとって苦痛だけの1年半ではなかったのです。人のやさしさ、暖かさにふれ、「人間ていいもんだなぁ」と思いながら逝ったように思えるのです。
本当のところは本人に聞くしかありませんけど、ね。