AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

A-6th「目撃者」公演の第一印象・その1

2010-07-27 23:08:24 | Weblog
 ※注 : 曲名は聞き取った限りなので間違えているかも知れないし、字も違う可能性があるので念のため。

 個人的には「神公演以上」だった。すげえ。アイドル歌謡らしい、あるいはアイドルのステージらしい「分かりやすさ」の多くを捨て去り、メンバーをより高みに引き上げると共に、アイドルの楽曲やステージングというものの概念そのものを拡張していく試みであるように思えた。それと同時にM12「摩天楼の距離」やEC3「パイオニア」は、旧チームA、と言うより初期メンバー(「辛うじて」篠田さんを含む)の物語を濃厚に歌い込んでいて、私としては大いに泣けた。悲しい涙じゃない、しかし、メンバーたちがたどって来た道のりを思い起こさせて感無量になり、涙があふれずにはいられなかった。

 それは、時代の最先端を走る存在になって初めて可能になることだ。かつて松田聖子さんが呉田軽穂(松任谷由美)さんの楽曲などでアイドル歌謡の枠を拡げてみせたように。あるいは中森明菜さんが「難破船」などで単なる「アイドル」から「表現者」への高みへと昇って行ったように。そういえばM05「腕を組みたい」は、その中森明菜さんも歌った「駅」(竹内まりやさんの楽曲)に似た印象のメロディーだ。

 話を戻そう。A-6thの楽曲の多くは、アイドル歌謡にありがちな「お約束」を、あえて外して来たように思える。何曲かを除けば、いわゆるMIXを打てない、もしくは非常に打ちにくい仕上がりになっている。リズムも難しい、ただ、ひまわり2ndの何曲かのような、あまりに実験的な曲とも違って、楽曲そのものには入りやすく、なじみやすい。一方「アイドルらしい」曲が好きな人たちも、安心して良い。節目節目の何曲かは、超王道の「いわゆるアイドル曲」がある。何曲か続くうちにたまったストレスを一気に放出するかのように、わかりやすくMIXの打てる場所がある。しかもそういう曲のうち1、2曲は、今のAKB48でシングルカットすらできそうなクオリティの高さだ。

 歌詞の世界観も、不倫を思わせるような秘密の恋あり、出口のない若さの苛立ちありと表現の幅が広い。ダンスはこれでもかというほど運動量が多いのに、細部の難度が非常に高い。しかも、その細部について行けなければステージが台無しになり、ついて行こうとして端折ると非常にみっともなくなる構成。これ、研究生でアンダーに入れる人は2、3人しかいない気がする。その数人ですら、ダンスは大丈夫だとしても、その他の表現力が追いつくかどうか。大丈夫なんだろうか(^_^;)。

 ただし、「私にとっては」神公演以上でも、誰にとってもそうであるか、と言えば、それはおそらくNoだろうと思う。それこそいつぞやのコンサートタイトルではないが「賛否両論」になるだろう。特に、今のファン層の中で最大のボリュームゾーンである層には、かなり受けが悪いんじゃないかと想像する。また、前田敦・高橋・小嶋・篠田の4人以外のメンバーを推している人にとっては、いろいろ思うところの多い内容かも知れない。実際に私の知人で、その4人以外押しの人は、複雑な表情をしていた。

 それについても私の感想を言うなら「頑張れば1期生(篠田さんまで含む)4人を食える」構成になっていると感じた。この4人が、ポジションの良さを抜きにしてもかなり高い表現力を示しているので、「食う」のは容易ではないが、しかし不可能ではない。実際、倉持さんや片山さんなどの表情やダンスで表現力の高さ、存在感はすばらしく、その4人と並ぶものになっていた。はるごんは歳の割に幼さは残るが、まずまず良い表情と動きができていたし、高城さんは全曲で安定して良い出来。特にユニット曲での輝きはすばらしい。動きの激しい曲では松原さんや岩佐さんの存在感に目を引かれた。仲谷さんはユニットでピアノ弾き語りというおいしいポジションを得ているし、MCでは指原さんや大家さんが健闘。ちぃちゃん、前田亜美さんは楽曲によってすごく引き立つ場面がある。らぶたんは楽曲の世界観に比べるとどうしても若過ぎる印象があるけれど、全体によく出来ているので、ステージを重ねるうちに消化して来るだろう。

 以上、取り急ぎ第一印象として、モバイルからuploadしたら、家路に就くことにする。帰宅後にもう一つエントリーを上げ…たいけれど、ちと無理かも。

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2 コメント

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前に進む辛さ (u)
2010-07-28 01:52:59
オンデマンドでさらっと新A公演みました
予想していたセットリストのバランスとは明らかに違いやっぱり裏切られました

正直がっかりした部分がかなりあります
「これ生歌じゃないと映えないセットリストだろ!・・こんな難しいのこなせるのかよ・・」というのが率直な感想です

多数の目にさらされ嫌でも注目されてきている今だからこそ、本来それくらい容易く出来なければならないのですが・・・・

あくまで演者としてチームAを観る場合、生歌という荒々しさがあればこそ、この公演は観客を魅了できると思います
でもきっとその冒険は無理なんだろうなぁ



あの頃の本気を思い出そう



思い出すだけじゃ駄目
是非しっかり結果として示してほしい
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Unknown (tak)
2010-07-30 19:08:03
表現力、曲への理解などを無視できない難曲ばかりだった印象です。
エントリにもありましたが、アンダーの子は鍛えられると思います。

たかみなのソロはアンダーが背が高いと、剣が天井壊しますねw
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