AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

なんという夜

2011-02-21 03:33:46 | Weblog
 研究生(10期生)金沢有希さんの研究生自体が伝えられた数時間後に、今度はチームB(2期生)奥真奈美さんの卒業発表。心穏やかに過ごしたはずの週末が、いきなり眠れない夜になってしまった。

 例によってお断りだが、以下の記述はすべて私の妄想であり、事実を述べたものではないので、誤解のないようにお願いしたい。

 金沢さんについて言えば、もったいないの一言に尽きる。人気と実力の和で言えば、間違いなく10期生でトップ2の一人だった。ちょっとしたタイミングの問題で、10期生からメンバーへの昇格(昇格というよりメンバー枠の空き待ちリスト入り、などという意地悪な言い方もしたくなる処遇ではあるが)の一番乗りではなかったけれど、間違いなく「次」か「その次」であるはずの人だった。つい数日前の研究生公演でも、良いステージングをしていたと思うのに、どうしてこういうことになってしまったのか。「一身上の都合」の背景に何があったか知る由もないが、ファンとしてはひたすら惜しい。

 地方から出て来て、心細いこともあっただろう。研究生という不安定な身分に不安もあっただろう。それでいて、研究生公演はあまりにも多く、心身ともに疲弊していたのだろうか。夢があれば頑張れる、と言葉で言うのは簡単だけれど、人は誰でも疲れて膝をついてしまうことがある。普通の世界だったらちょっと一休みをしてまた歩き出せば良いだけのことなのだけれど、どうやらAKB48でそれは許されないみたいだ。でも、もし心身の疲れが癒えて「一身上の都合」がクリアされる時が来たら、そしてその時に、もう一度AKB48で頑張ってみようと思ってくれるなら、どうかまた、劇場に戻って来て欲しいと思う。あなたなら、少々のブランクがあっても、研究生オーディションくらいはあっさり通過できるはずだから。

 奥さんについては、いろいろ複雑な思いがある。もともと、10歳という若さで加入したこともあり、本人もコメントしている通り「何も分からないまま言われたことを」やっているという印象は拭えなかった。だから彼女に「本当にアイドルになりたいのか、やる気があるのか」と問うのは愚問だと思っていた。おそらく彼女は「良く分かりません」とか「特にないです」とか言うだろうから。もちろん彼女も中学生になり、それなりに知恵がついて来た後では、そんなことは言わなかっただろうけれど、でも本質的に彼女の核にあったのは「流れのままに、求められることをする」という原則だったんじゃないかと思う。それでも旧チームKの輪の中ではやっていられた。取りこぼしを出さないようにメンバー同士が結束していたし、彼女にきちんと「やるべきことをやれ」と要求する人がいたのだろうし、その範囲においては彼女も頑張れていたから。

 けれど、その彼女にとってのその構図が壊れた。言うまでもなくチーム改編だ。新チームBは彼女にとって都合の良い場所ではなかった、ように思う。もともとキャプテンはあまり他人に積極的に関与する人とは思えないし、ましてやAKB48では先輩に当たる奥さんに対して、はっきりと物を言いづらいだろう。言ったところで奥さんが素直に聞く性格とも思えない。旧チームKメンバーはといえば、まさにチーム改編の時に「旧チームKのエッセンスはチームKに残す」とした通り、暑苦しいほどチームの結束を大事にするツインタワーはチームKに残ったのであり、旧チームKメンバーの全員が同様の原則を外に持ち出したわけではない。新チームBに来た旧チームKメンバーは、どちらかと言えば独立独歩型の人が多いように見える。例外的に、今ではすっかりストイックな劇場公演クオリティ追求派に変貌を遂げた河西さんも「新チームとしての」公演クオリティを指向していて、旧チームKの結束はあくまでも旧チームKでのこと、と割り切っていたように見える。では、新チームBで唯一の初期メンである平嶋さんはどうかと言うと、MCなどのやり取りを聞いている限り、平嶋さんが旧チームBにいたという時点で、すでに奥さんの方が上から目線になっているように聞こえたので、仮に平嶋さんが何か言ったところで、奥さんが聞くようにも思えない。

 かくして彼女は、身近で手綱を握ってくれる人を失ってしまった。もっとも、2期生オーディションからすでに5年、彼女ももう15歳になっている。15歳は世間ではまだ子どもだけれど、芸能界でアイドルとして生きて行くならば、もう十分に自分の頭で判断しなければいけない年頃だ。たとえば平嶋さんがチームB移籍後、年齢では上の人も含めた後輩たちをまとめ上げて「中三管理職」の異名をとった(今さらいうことでもないがこのネーミングは絶妙だったと思う)ことを思い起こせば、それはあながち無理な要求ではない。逆に、15歳という、それなりに知恵もついて周囲も見える年頃になって、自分が何をすべきなのか、どうあるべきなのかを、自分でそれなりに考えられなければ、日々が虚しくなって行くのはやむを得ないことだったのだと思う。いやむしろ、それを自分で考えられるようになったからこそ、流されるままに居続けたこの場所から去ることを決断できた、のかも知れない。

 それにしても、メンバーの卒業をブログ発表で知るというのも、複雑なものだなぁ。劇場か、せめてコンサートで発表するものではないのだろうか。まぁコンサートでの卒業発表には賛否あると思うが、5年もメンバーとしてやって来た人の卒業を劇場で発表しないというのは、本人にとって、あるいはAKB48にとって、もうそんなに劇場が大事じゃないということなのかと勘繰りたくもなる。

 もう一つ、奥さんは4月の握手会イベントまで会う機会があるようだけれども、金沢さんは辞退の申し出が2月20日付けで受理されたということは、もう劇場でも握手会でも会う機会はないということだろう。これも何とも腑に落ちない。あれだけ研究生公演で頑張り続けていた人なのに、去るとなったらお別れを言う機会もない。AKB48にとって劇場公演が基本だというなら、せめて、劇場を留守にし続けている正規メンバーたちには、劇場で燃え尽きてしまった研究生を、最敬礼で見送ってあげて欲しいと思ってしまう。

最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なぜなんだろう (kamina)
2011-02-21 04:33:56
 とがさきさんのアメブロを、読んで感じたことは「本人の意見を尊重しました」、と書いてましたが、それが本当にいいのか、引き止めるべきではないのか。金沢さんの事へ内容についてです。

 金沢さんが、どんな理由で辞退したのかは分かりません、でも、引き止めるべき時も必要なのではないでしょうか。AKB48スタッフ、メンバーは説得したのでしょうか、それが疑問になってしまいます。病気や怪我なら、仕方ないですし、一身上の都合と書かないでしょうから、違う理由なら、引き止めれるとおもい書きました

奥さんは、進学がんばってほしいです。ブログ見てると、進学の話とかでてたので、なるほどなぁ学生に憧れてたのかと思いました。僕は、中卒なので、高校生活には憧れがすごくあるので、奥さんの憧れる気持ちは少し分かるような気がします。

長文失礼しました、


返信する
正直ショックしました (sucker)
2011-02-21 11:25:48
こんにちわ。
一晩中、直撃の【お知らせ】二通のおかげで完全にねむれなくなりました。
ゆうちゃんのことは本当にもったいないです。
まぁちゃんの方が彼女も結構悩んできたと言うことって、こっちもたまたまかんじてきました。
これからは、ゆうちゃん、まぁちゃん、それぞれの道でがんばって欲しいです。今までありがとうございました。
返信する
もったいない (あきちゃ推し)
2011-02-21 12:41:35
奥たま、卒業ですか・・。
妙な勘ぐりはやめようと思うのですが、篠田さんがチームAを離れることを前提にしての話なのでしょうか?
それにしても、もったいない。ぼくは「次世代エース=じゅりな」の話を聞くたびに、AKBにだって「秘密
兵器奥たま」が覚醒の時を待っているんだぞ、って思ってたんですが。本人の自覚がないことには、どうしよう
もない話なのかなあ・・。
返信する
これから… (純愛のクレッシェンド)
2011-02-21 13:37:35

どうなるんですかね?

まだまだ悲劇は続きそうですね。
返信する
Unknown (JJ)
2011-02-22 00:48:49
奥ちゃんに関しては、常に味方であった大堀さん、野呂さんが居なくなってしまったことが大きいのかな、と。
後は、夏まゆみ先生がAKBを離れてからくらいですかね?大きくなり始めたのって。

今、若いメンバーの面倒をみてくれる年長者が居ないんですよね。

これで(入った当時)小学生だった増山、小野、奥、(藤本)は皆、卒業ですね。
向き不向きはあったにせよ育てられなかったのは事実。
ファンとしても応援が足りなかったのかな?と思うと残念でなりません。
返信する
Unknown (tak)
2011-02-22 16:24:56
同感です

金沢さんについても奥さんについても
とても共感できました。
返信する
まだまだでしょ (Unknown)
2011-02-22 19:25:26
えれと二人で一人扱いだったおくちゃん。
ほねほねを歌った二人は肉肉しいまでに成長して卒業…ある意味呪いかww

篠田のブログで奥ちゃん度々見かけてましたが、篠田より奥ちゃんが先とは誰も思わなかったでしょうね。

AKBは平均年齢を下げる事より、平均体重を下げたいんですね。わかります。

次はどうくるんでしょうか?

妄想するに…


※今度のドラマと連動して本当に何人か卒業させ
る。
 話題沸騰でドラマ視聴率50%越えを狙う。

※今までの卒業生の事を踏まえ、ユニット単位で卒業させる。(活動存続できるし、ファンも一安心)
DIVA・フレキス・MINT・渡り廊下…

今夜も妄想が止まらない。
返信する
因果な世界ですね (GG)
2011-02-22 21:39:38
個人的に仕事に忙殺されていたこともあり、知ったのが昨晩でした。本当に「なんという夜」ですね。

奥真奈美さんに関しては、埋蔵された有り余る才能を全て発掘できず、「未完の大器」のままでグラウンドを去らざるを得ないプロ野球の「ドラフト1位選手」をなぞらえてしまいます。

金沢さんに関しては、研究生推しの私にとってはまさに痛恨事。ネット上に溢れかえる辞退理由の憶測はさまざまですが、ただ言えるのは、もう二度と北海道ティストな「したっけね」のユニークなワードを、劇場で聞けなくなるという悲しい事実です。

先頃、ユーチューブのAKB公式動画の「12期研究生オーデション開催」の告知映像を視聴しました。「想像したことがあるか? ステージ上から見る景色を・・   歓声を浴びる自らの姿を・・」「集え!夢抱く少女たちよ!」
なんとも耳あたりのいい、甘美なフレーズと目もあやな映像で多くの少女たちを誘蛾灯のように引きつけた事でしょう。

そして、一握りの成功者を夢見て射幸心を煽られた少女たちの多くが、卒業、セレクション落ち、解雇、辞退と道筋は違えど結末を一にする「離脱」という「非情の構図」に絡めとられていくのですね。毎度毎度直面させられる因果なサプライズです・・。

北海道から単身上京した少女の「AKB物語」は、1年に満たない「槿花一朝の夢」で終わったようです。そして、10歳の幼年期よりシアターに立ち続けた少女までもが、もし、そうだったとしたら・・・。5年の歳月は余りに酷薄に長日月過ぎはしないでしょうか。
返信する
Unknown (Unknown)
2011-02-22 22:01:13
私も金沢、奥への思い共感して読みました。
返信する
25日に正式な挨拶あるのでは? (いつも読んでいます)
2011-02-24 03:02:43
奥さんはブログで第一報という形になりましたが25日に本来の挨拶はあると思います。

18日のB公演は「桜の木になろう」初週枚数に関わるからか?(上乗せの可能性もあるけれど)発表し辛い、しかしキャラアニ予約開始、写メ会不参加で騒ぎになるのであのタイミング、トガブロで発表になったと妄想しております。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。