初日を見たときの印象と違っている部分もあったので、その辺を中心に。
初日を見た時にも書いたように、振り付けそのものが大きく変わっているわけではない、というのは今回も同じ。ただダンスの先生の解釈でテイストが変わっている。私が今回一番驚いたのは、初日を見た時には
> A3rdに比べると、良く言えば柔らかく、悪く言えばしなを作っちゃっているところが多いように思えた
と言っているのに、今回の印象がまるで逆だった点。A-3rdに比べて、かなり激しく、喩えて言うなら「ガツガツ動く」感じになっていた。SKE48っぽい踊り方というか。正月について私の見る目がなさ過ぎたのか、その後4箇月の間にダンス指導の方針が変わったのか、メンバーたちのダンスとステージングのパフォーマンスが向上したからなのか、どれによるものかは分からない。
A-3rdを見続けていた(それも、深い思い入れをしながら見ていた)人間としては、どうしてもA-3rdの幻影がチラついてしまうし、また、特に「誰かのために」セットリストに向くかどうか、という点ではちょっと議論の余地があると思うけれど、でも、私は一般論としてはこういう大きく激しい踊り方は割と好きだ。また、今のNMB48の立ち位置なども考えた時には、新興チームらしい「一所懸命さ」が出やすいという意味でも良いのではないかと思っている。
ただ、そのような踊り方になったために、おそらくNMB48以前にダンス経験があるのだろうと思われる人と、そうでないと思われる人の差が見えやすくなっているという印象は受けた。もちろん、誰が過去にダンスを習っていたことがあるのか、それがどの程度かといったことは知る由もないので、あくまでも推測に過ぎないのだが、2、3人については、やっとついて行っている感じに見えた。もっとも、その「やっとついて行っている」人たちが、足を引っ張っているという印象はなく、他のメンバーがカバーしている様子も見受けられて、そういうところに「良いチームワークが機能している」印象を受けた。
楽曲の表現については、初日よりも向上しているように見えた。ダンスの雰囲気が変わったように思えたのは前述のとおりだが、それだけでなく、歌詞の物語をきちんと演じようとする意識が高まっていたように感じる。もちろん初日や2日目はまだ緊張もあっただろうし、100回を超える公演を経た今では余裕も出て来たのだとは思うが、表情や動きの細部に感情を籠める部分が、かなり上手くなって来た。特にBird、蜃気楼などは、ユニットメンバーたちがしっかりと「自分なりの表現」にしているという印象を受けた。
『ライダー』は感無量で聴いた。AXはともかく、劇場で再びこの曲を聴く日が来るとは思っていなかった。ライダーメンバーは全員、とても大切に、しかしあくまでも明るく、この曲を歌ってくれて、本当にうれしかった。私を含め、ライダーの知り合いだった人間が何人か今回のNMB48出張公演を観ていたので、涙してしまった人もいただろう。もちろんライダーと直接の知り合いでなくとも、感涙した人はいたかも知れないし。ちなみに「◎◎みすと。」氏が指摘しているように、間奏で胸に手を当ててゆっくり向き直り、手を振るシーンは、彼が良くいた上手の立ち見エリアから、下手の劇場入り口方向へと見送る構成になっている。客席上部のライトが走り去るバイクをスポットで照らしているかのような演出は、NMB48劇場でもやっているのかどうか分からないけれども。そういうことも、メンバーに感じ取ってもらえたら良いなと思った。
ダンスの雰囲気が前述の通りなので、運動量はすごいのだけれど、さらに圧巻はアンコール。AKB48シングルメドレーからNMB48をぶっ続けで計13分。これは本当にすごい。しかも、2回目の公演でも動きが鈍っていない。今のAKB48だと、おやつ公演のアンコールあたりでヘバり気味の人が散見されるので、それと比べるとかなりの差がある。今のAKB48メンバーや研究生に、NMB48の「誰かのために」公演を見て欲しい理由の一つだ。
何組か、外見的な部分で、いわゆる「キャラがかぶって」いる組み合わせがいるように感じた。そのあたり、キャラかぶりを防ぐ方向に本人たちが工夫するのか、大人からの指導が入るのか、それとも誰も何もしないまま展開を見守るのか、ちょっと注目したいところ。もしかすると、キャラかぶりの片方を次のチームの主力級に持って来る方が本人のためじゃないかなぁ、などと思ったりもしたのだけれど、まぁそれはそれで「チーム」の紐帯を切ることにもなるから微妙かなぁ。2期生オーディションの成り行き次第というのもあるし。
MCはおもしろかった。おおよそ司会役の子が決まっていて進行するようなのだけれども、どのMCでも他のメンバーの発言に対してのツッコミが的確。逆に、司会役の子がボケ気味の時は、他の子たちが次々にツッコミを入れて来る。MCについての打ち合わせをしてるとしても、ああいう細部はアドリブであろうから、やっぱり大阪の文化的素養がそうさせるのかなぁ、とか。特に木下春菜さんの最年少とは思えない容赦ないツッコミと回転の速さには、本当に舌を巻く思いだった。
MCでちょっと気になったのは、福本愛菜さん。どのMCでもいじられまくりで、ある意味、一番キャラが確立していると言える。それはむしろオイシイこと、と思ってしまうのは他人の無責任な感想なのであって、あの年頃の女の子、それもアイドルを目指しているはずの人が、そういうポジジョンを喜んで担うわけではあるまい。MCの中でも、半分はポーズなのかも知れないが、いじられ役に固定されつつあることに悩んでいる旨の発言があった。私には半分以上は本音ではないかと思われ、そしてまた、チームKの高田さんやチームBの早乙女さんのことが思い出されて、少し心配になってしまったのだった。
見送りは「ハイタッチ&肩叩き」会。なんばでももう肩叩き会はやっていないような話を聞いたのだけれど、出張公演だから特別ということだろうか。「止まってください」と言われた時に、ちょうど推し候補のところ。誰のところ、とか狙いようがないだけに、ちょっとうれしい。しかし叩いてもらった後に気付いたのだが、身長差があり過ぎて肩まで手を伸ばすのが大変だっただろうなぁ、と。申し訳ない。振り向いた時に「実は○○なんですよー」とちょこっと話かけてみたけど、返事が来る前にすかさずスタッフさんに流された(^_^;)。
というわけで、ここまで書いて、とりあえずあと1時間ほど寝る。今日から私はしばらく福岡出張のため、劇場公演は観られないが、代わりに2週続けてNMB48の出張公演が観られそう。土日も出勤しなければならないような事態にならなければ、だけど。
初日を見た時にも書いたように、振り付けそのものが大きく変わっているわけではない、というのは今回も同じ。ただダンスの先生の解釈でテイストが変わっている。私が今回一番驚いたのは、初日を見た時には
> A3rdに比べると、良く言えば柔らかく、悪く言えばしなを作っちゃっているところが多いように思えた
と言っているのに、今回の印象がまるで逆だった点。A-3rdに比べて、かなり激しく、喩えて言うなら「ガツガツ動く」感じになっていた。SKE48っぽい踊り方というか。正月について私の見る目がなさ過ぎたのか、その後4箇月の間にダンス指導の方針が変わったのか、メンバーたちのダンスとステージングのパフォーマンスが向上したからなのか、どれによるものかは分からない。
A-3rdを見続けていた(それも、深い思い入れをしながら見ていた)人間としては、どうしてもA-3rdの幻影がチラついてしまうし、また、特に「誰かのために」セットリストに向くかどうか、という点ではちょっと議論の余地があると思うけれど、でも、私は一般論としてはこういう大きく激しい踊り方は割と好きだ。また、今のNMB48の立ち位置なども考えた時には、新興チームらしい「一所懸命さ」が出やすいという意味でも良いのではないかと思っている。
ただ、そのような踊り方になったために、おそらくNMB48以前にダンス経験があるのだろうと思われる人と、そうでないと思われる人の差が見えやすくなっているという印象は受けた。もちろん、誰が過去にダンスを習っていたことがあるのか、それがどの程度かといったことは知る由もないので、あくまでも推測に過ぎないのだが、2、3人については、やっとついて行っている感じに見えた。もっとも、その「やっとついて行っている」人たちが、足を引っ張っているという印象はなく、他のメンバーがカバーしている様子も見受けられて、そういうところに「良いチームワークが機能している」印象を受けた。
楽曲の表現については、初日よりも向上しているように見えた。ダンスの雰囲気が変わったように思えたのは前述のとおりだが、それだけでなく、歌詞の物語をきちんと演じようとする意識が高まっていたように感じる。もちろん初日や2日目はまだ緊張もあっただろうし、100回を超える公演を経た今では余裕も出て来たのだとは思うが、表情や動きの細部に感情を籠める部分が、かなり上手くなって来た。特にBird、蜃気楼などは、ユニットメンバーたちがしっかりと「自分なりの表現」にしているという印象を受けた。
『ライダー』は感無量で聴いた。AXはともかく、劇場で再びこの曲を聴く日が来るとは思っていなかった。ライダーメンバーは全員、とても大切に、しかしあくまでも明るく、この曲を歌ってくれて、本当にうれしかった。私を含め、ライダーの知り合いだった人間が何人か今回のNMB48出張公演を観ていたので、涙してしまった人もいただろう。もちろんライダーと直接の知り合いでなくとも、感涙した人はいたかも知れないし。ちなみに「◎◎みすと。」氏が指摘しているように、間奏で胸に手を当ててゆっくり向き直り、手を振るシーンは、彼が良くいた上手の立ち見エリアから、下手の劇場入り口方向へと見送る構成になっている。客席上部のライトが走り去るバイクをスポットで照らしているかのような演出は、NMB48劇場でもやっているのかどうか分からないけれども。そういうことも、メンバーに感じ取ってもらえたら良いなと思った。
ダンスの雰囲気が前述の通りなので、運動量はすごいのだけれど、さらに圧巻はアンコール。AKB48シングルメドレーからNMB48をぶっ続けで計13分。これは本当にすごい。しかも、2回目の公演でも動きが鈍っていない。今のAKB48だと、おやつ公演のアンコールあたりでヘバり気味の人が散見されるので、それと比べるとかなりの差がある。今のAKB48メンバーや研究生に、NMB48の「誰かのために」公演を見て欲しい理由の一つだ。
何組か、外見的な部分で、いわゆる「キャラがかぶって」いる組み合わせがいるように感じた。そのあたり、キャラかぶりを防ぐ方向に本人たちが工夫するのか、大人からの指導が入るのか、それとも誰も何もしないまま展開を見守るのか、ちょっと注目したいところ。もしかすると、キャラかぶりの片方を次のチームの主力級に持って来る方が本人のためじゃないかなぁ、などと思ったりもしたのだけれど、まぁそれはそれで「チーム」の紐帯を切ることにもなるから微妙かなぁ。2期生オーディションの成り行き次第というのもあるし。
MCはおもしろかった。おおよそ司会役の子が決まっていて進行するようなのだけれども、どのMCでも他のメンバーの発言に対してのツッコミが的確。逆に、司会役の子がボケ気味の時は、他の子たちが次々にツッコミを入れて来る。MCについての打ち合わせをしてるとしても、ああいう細部はアドリブであろうから、やっぱり大阪の文化的素養がそうさせるのかなぁ、とか。特に木下春菜さんの最年少とは思えない容赦ないツッコミと回転の速さには、本当に舌を巻く思いだった。
MCでちょっと気になったのは、福本愛菜さん。どのMCでもいじられまくりで、ある意味、一番キャラが確立していると言える。それはむしろオイシイこと、と思ってしまうのは他人の無責任な感想なのであって、あの年頃の女の子、それもアイドルを目指しているはずの人が、そういうポジジョンを喜んで担うわけではあるまい。MCの中でも、半分はポーズなのかも知れないが、いじられ役に固定されつつあることに悩んでいる旨の発言があった。私には半分以上は本音ではないかと思われ、そしてまた、チームKの高田さんやチームBの早乙女さんのことが思い出されて、少し心配になってしまったのだった。
見送りは「ハイタッチ&肩叩き」会。なんばでももう肩叩き会はやっていないような話を聞いたのだけれど、出張公演だから特別ということだろうか。「止まってください」と言われた時に、ちょうど推し候補のところ。誰のところ、とか狙いようがないだけに、ちょっとうれしい。しかし叩いてもらった後に気付いたのだが、身長差があり過ぎて肩まで手を伸ばすのが大変だっただろうなぁ、と。申し訳ない。振り向いた時に「実は○○なんですよー」とちょこっと話かけてみたけど、返事が来る前にすかさずスタッフさんに流された(^_^;)。
というわけで、ここまで書いて、とりあえずあと1時間ほど寝る。今日から私はしばらく福岡出張のため、劇場公演は観られないが、代わりに2週続けてNMB48の出張公演が観られそう。土日も出勤しなければならないような事態にならなければ、だけど。