今朝は畑一面にもやがかかっていた。
濃いもやの中を、小雨が薄い水膜のカーテンを引くように降っている。
緑濃いはずの草むらは池の底のように煙って見える。
すぐそこの木々も霞んで、まるで森の中に迷い込んでしまったようだ。
つかの間の小雨の間を縫って、草刈をする。
梅雨時は草丈の伸びも速い。
ひと雨ごとに庭の石を覆い、横倒しした丸太を葉陰に隠して行く。
毎年梅雨の真っ最中に、今年2度目の草刈をする。
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きれいに咲いた喜びの花火
淡い煙とともに立ち消えて
後には更なる暗闇が
しあわせの思いは花びらのように
そよ吹く風にはらはらと
こころの淀みに舞い落ちる
坂道を上るのが怖い
上り詰めれば詰めるほどに
やがては同じだけ
下り続ける時が来てしまうから
人生って そんなことの
繰り返し・・・
あぁ、それ知ってるよ
キミにもあるのかい
ボクはそれを
「こころの振り子運動」って
呼んでるんだ
ゆう . . . 本文を読む
昨日、山の上のお婆さんから、マムシをいただいた。
田んぼで草刈をしていたら出て来たので、その場で殺したとのこと。
このお婆さんからは、去年も2度ほどマムシをいただいている。
山のどん詰まりの家でもあるし、マムシが好みそうな条件が揃っている土地柄なんだろう。
このお婆さんはよくマムシを見つけては殺しているが、昔の田舎の人はたくましいと思う。
行ってみると頭を砕かれたマムシが草むらに横たわっていた . . . 本文を読む
例えば、ボクはとり肉が好き。
週に3日は食べたいところさ。
焼き鳥、ステーキ、唐揚、蒸し上げ、
美味しい汁が口中に広がり、
ボクの心はしあわせになってしまう!
でも鶏を殺す人は嫌いだよ。
あんな残酷なことを、
よくすることができるね。
ボクなんて、今まで一度も
動物を殺したことなんて無いんだから。
例えば、ボクは
地球温暖化は深刻な問題だと思う。
オゾン層の破壊と同様、将来の人類のみならず . . . 本文を読む
草むらに咲く一輪の花。
この花を摘もうとするけれど、
なぜかできない時がある。
小さな、なんてこともない花なんだけど、
なぜか、できない。
花には小さな生命と、
思いがあって、
私のどこかに伝えてくる。
今、摘んではいけないのだと。
この世界に生きている、
花や、草や、虫たちや、
猫たち、魚たち、
人間たちも、
それぞれてんでばらばらに、
生きてるわけじゃない。
協調し合い、補い合って、
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今、猫家は麦刈りの真っ最中。
大した面積じゃないんだけど、雨の合間を見て毎日少しずつ鎌で刈る。
今時分は外にいるだけで、まるで滝に打たれたように汗をかく。
猫たちは軽トラの下に寝そべっている。
時々額の汗をシャツの袖でぬぐう。
すぐにシャツがずぶぬれになって、汗をぬぐえなくなってしまった。
こんな時にも、時おり一陣の風が吹いて、
思わず立ち尽くす私と、猫たちを救ってくれる。
風にたなびく . . . 本文を読む
もう10年近く経つだろうか。昔「エネルギー」を見ることのできるという女性と山を歩いたことがある。
彼女は「チャネラー」とか言っていた。それがどういう意味か今でもあまり良くわからないけれど、多分いろいろな目に見えないエネルギーを見たり感じたりすることのできる人なんだと思う。実際彼女といると、自分には見えないものの存在を教えてくれて、とても面白い。
例えばとある山小屋に同宿した時に、彼女は突然、この家 . . . 本文を読む
今朝は久しぶりの雨。
乾ききった地面にシャバシャバと降り注ぐ。
このところの炎天で疲れ気味の私も、野菜や草たちと一緒に、この雨で少し元気を取り戻せそうだ。
レオ、彼は1年前に猫家で生まれた猫たちのひとり。
父親のヤマトに似て、細くふさふさした毛はエキゾチックでとても優美。
彼は、幼い頃に脱腸の手術を受けたことがある。
獣医さんを嫌う猫は多いけど、確かにレオも生後2ヶ月、そこで怖い体験をするこ . . . 本文を読む
土手に坐って、眼下の田んぼを見下ろし、
空を仰いで、何となく草をむしる。
今むしった、ひと握りの草を手にして、
ふと、今自分は、
なんで草を、
むしったんだろう。
指の間にはさまった
クローバーやシバクサ、
花開いたスズメノテッポウを見ながら、
あぁ、どうして自分は、
草を
むしってしまったんだろう。
この草たちは、死んでしまって、
これからどこへ行くんだろう。
そんなところから、
このお . . . 本文を読む
梅雨真っ只中とは言え、予報に反してあまり雨が降らない。
ただ確実に暑くなって来てるので、もう夏なんだな、という感じはする。
それは稲や野菜の伸び具合を見てもわかる。
猫家に引っ越してからちょうど3年が経つけれど、今年ほど桑の実を食べた年は無かった。
なぜかというと、去年立て続けに2棟、桑の木の下に鶏小屋を建てたからだ。
ニワトリも1年少し前に近所からつがいで頂いた鳥を飼い始めたのが最初で、今まで . . . 本文を読む
先日、山で働いていた時に、
どこかでネコの鳴き声がしたものだから、
かすかに聞こえるその声を追って、
ずっと、ずっと、歩いてみた。
そしたら、斜面の藪の中で、
ミーコがひとり、泣いていた。
こんなに離れた山の中で、
なぜにか、ひとり泣いていた。
おかしいと思いながら、軽トラで
家に連れ帰って来たけれど、
どうしてあんなに家から離れた山の中で、
ニャッ、ニャッ、とひとり
泣いていたのか、わからない。 . . . 本文を読む
どうしたの。おそば、食べないの。
んっ、あぁ・・
なに、ちょっと考えごとをさ・・
このおそばを打つ前の
そばの実には
ミネラルやアミノ酸 炭水化物なんかの
体を作るのに必要な すべての元素が含まれていて
それこそ 地に播けば芽を吹く
大切な生命エネルギーも 含まれている
それは人間の体にあるものと
基本的に まったく同じものなんだ
だから そばも人間も
ネコも
ニワトリも
みんな同じ材 . . . 本文を読む
夕方、仕事の現場から帰って来た時には、いつものごとく猫たちが玄関近くに顔を揃えて待っていた。
ちょうど餌の時間だから、みんなお気に入りの昼寝場所や外出先から帰って、玄関付近でとぐろを巻いている。
でも、今日はすぐには餌をやれない。悪いな、みんな。まずはミミズを掘ってから・・・。
今日は忙しくて、昼間ヒヨコたちにミミズをやれなかった。ヒヨコたちは生後1か月。まだとても鶏小屋の外には放せない。そこ . . . 本文を読む
今猫家には18羽の鶏がいる。
雌鶏2羽、若鶏5羽、生まれて1ヶ月のヒヨコ10羽、それが1羽の雄鶏の下で仲良く元気に育っている。
鶏の社会は典型的な1夫多妻と言われる。
自然卵養鶏をしている人の書いた本によると、1羽の雄鶏に対して20~25羽の雌鶏が適切な数なそうだ。私はまだそこまで鶏を増やしたことがないからなんとも言えないけれど、これから鶏が増えれば、彼らの世界ではどういう家族構成が適切なのかが次 . . . 本文を読む