時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

唯一の経済対策は、株価つり上げのみ

2008年12月17日 | 経済問題
世間では、次々と景気悪化を伝えるニュースや新聞記事が出ている。
そんな中で、株価だけはどうにか平静を保ってきたように思えるのだが、素人目に見ても、これは腑に落ちない。
企業業績も次々と悪い予想が明らかにされ、中には倒産が頻発している業界もあるにもかかわらずである。
アメリカ発の新たな金融スキャンダルも報じられていて、日本の金融機関もこれに巻き込まれていると報じられている。
このような中で、株価だけが比較的に落ち着いているのが不思議である。
要するに、株価だけはつり上げておかなければならないという政治的な圧力によって、年金資金などが、必死で買い支えているというのが実情なのであろう。
年金資金の買いが入れば数100円単位で値上がりし、利食い売りが入ると値下がりする。これを繰り返しているのが、昨今の株式市場ではなかろうか。
その結果、年金資金は、紙切れになるかもしれない株を抱えて、運用成績として「評価損」を計上する、というお決まりの結果になるのであろう。
もし仮に、「評価益」が出たとしよう。
しかし、それは帳簿上のことだ。実際に年金の支払いのために、それを現金に変える時には、大量の株を売りに出すため、結局は、値下がりするのは目に見えている。
あの「カジノ資本主義」の元祖であるアメリカでさえ、年金資金は元本保証の運用が義務付けられている。
株価などは、実体経済に付いてくるものである。
政府が行っているような「株価操作」、「株価のつり上げ」は、直ちに慎むべきであろう。