小泉元首相が、引退を表明し、「小泉劇場の幕引きもサプライズ」などと報じられている。
「自民党をぶっ壊す」などと言いながら、実際に彼がやったことは、国民生活のぶっ壊し、地方経済のぶっ壊しであった。まさに、彼が最初に言ったように、国民に「痛み」を押し付けただけの「改革」であった。
「構造改革」の名で、数々の「規制緩和」を行い、その結果はどうだろうか?
労働者派遣法の相次ぐ改悪によって、非正規雇用は、勤労者の3割を占めるようになり、さまざまな若い難民を生み出してきた。
高齢者には、後期高齢者医療制度というとんでもない置き土産を残した。この点も国民は忘れてはならない。この制度は、彼が作ったものだ。
郵政民営化の一点突破で、いかにも日本のすべてが変わるというような幻想を国民に抱かせたが、結局は、郵政の労働現場にリストラ、過密労働、郵便局の閉鎖をもたらし、結果として国民へのサービスが切り捨てられただけである。
イラク派兵、米軍への給油活動など、同盟国アメリカには至れり尽くせりの外交を行った。北朝鮮問題でも、拉致被害者5人を日本に連れ帰って幕引きになった。
結局は、国民生活や地方を踏み台にして、財界、大企業、同盟国のアメリカを喜ばせただけである。
福田首相の辞任後に、「小泉再登板」、「小泉待望論」もあったが、もう一度出てきても、彼にできることは何一つ残っていない。自分でもそれがよくわかっているからこそ、引退したのである。
そして、小泉劇場の仕上げは、自分の次男を後継者に指名したことだ。子供への地盤の継承などは、古い自民党政治そのものである。北朝鮮のことなどとても笑えない。
典型的な保守・反動の政治家であり、所詮は、親バカな1人の人間であったことを示しただけである。
自民党政治、あるいは自民党型の政治は、もう泥沼にはまっている。
財界やアメリカの要望を実現するために、「自民党をぶっ壊す」、「改革なくして成長なし」、「構造改革の推進」、「官から民へ」などという耳辺りの良いスローガンを次々と並べて国民を騙して来たが、それがもう限界に達した。その結果が、その後の2代の首相による政権投げ出しである。
国民もそろそろこういう構図に気づき始めているが、一方で未だに古い自民党に期待を抱く国民もある。
野党第一党の民主党も、自民党型の政治の亜流にすぎないことも、日本の政治をわかりにくくしている。
国民が、政治への模索の中から、新しい日本の進むべき方向が見出される日もやがてやって来ることだろう。
「自民党をぶっ壊す」などと言いながら、実際に彼がやったことは、国民生活のぶっ壊し、地方経済のぶっ壊しであった。まさに、彼が最初に言ったように、国民に「痛み」を押し付けただけの「改革」であった。
「構造改革」の名で、数々の「規制緩和」を行い、その結果はどうだろうか?
労働者派遣法の相次ぐ改悪によって、非正規雇用は、勤労者の3割を占めるようになり、さまざまな若い難民を生み出してきた。
高齢者には、後期高齢者医療制度というとんでもない置き土産を残した。この点も国民は忘れてはならない。この制度は、彼が作ったものだ。
郵政民営化の一点突破で、いかにも日本のすべてが変わるというような幻想を国民に抱かせたが、結局は、郵政の労働現場にリストラ、過密労働、郵便局の閉鎖をもたらし、結果として国民へのサービスが切り捨てられただけである。
イラク派兵、米軍への給油活動など、同盟国アメリカには至れり尽くせりの外交を行った。北朝鮮問題でも、拉致被害者5人を日本に連れ帰って幕引きになった。
結局は、国民生活や地方を踏み台にして、財界、大企業、同盟国のアメリカを喜ばせただけである。
福田首相の辞任後に、「小泉再登板」、「小泉待望論」もあったが、もう一度出てきても、彼にできることは何一つ残っていない。自分でもそれがよくわかっているからこそ、引退したのである。
そして、小泉劇場の仕上げは、自分の次男を後継者に指名したことだ。子供への地盤の継承などは、古い自民党政治そのものである。北朝鮮のことなどとても笑えない。
典型的な保守・反動の政治家であり、所詮は、親バカな1人の人間であったことを示しただけである。
自民党政治、あるいは自民党型の政治は、もう泥沼にはまっている。
財界やアメリカの要望を実現するために、「自民党をぶっ壊す」、「改革なくして成長なし」、「構造改革の推進」、「官から民へ」などという耳辺りの良いスローガンを次々と並べて国民を騙して来たが、それがもう限界に達した。その結果が、その後の2代の首相による政権投げ出しである。
国民もそろそろこういう構図に気づき始めているが、一方で未だに古い自民党に期待を抱く国民もある。
野党第一党の民主党も、自民党型の政治の亜流にすぎないことも、日本の政治をわかりにくくしている。
国民が、政治への模索の中から、新しい日本の進むべき方向が見出される日もやがてやって来ることだろう。