先日、横浜市の中田宏市長が市長を辞職した。
今回の衆院選ではないが、中田氏は将来的に国政への転身を念頭に置いているとみられる。辞職の理由については、山田宏・東京都杉並区長らとともに今年10月にも立ち上げる予定の新しい政治団体の活動に専念するため、としている。
中田氏は、松下政経塾時代の先輩にあたる山田・杉並区長らとともに17日に東京都内でフォーラムを開き、自民、民主両党とも一線を画した新しい政治団体「『よい国つくろう!』日本国民会議」を設立する考えを表明した。
また、橋下徹・大阪府知事、中村時広・松山市長ら約20人でつくった「首長連合」では、総選挙で各政党のマニフェストを比較し、評価することを決めていた。
自治体の首長を足がかりに、国政に転ずることを頭から否定するつもりはないが、任期途中に、その職務を投げ出すことは極めて無責任であろう。
動機は認めよう。自民でも民主でもない新しい政治団体を設立することは、国民の希望にも沿うものと思われる。なぜなら、国民に、自民か、民主かという二者択一を迫る今のやり方に編集長は賛成できないからである。国民の意識や要求はきわめて多様であり、2つの考えに縛られることなどできるはずがないからである。
しかし、中田氏は、その経歴から判断して、結局は保守の一角を占める人物のように思われる。数年後には、自民党の衰退を補完し、ある時には民主党の補完勢力になる可能性が極めて高いのではなかろうか。
今回の衆院選ではないが、中田氏は将来的に国政への転身を念頭に置いているとみられる。辞職の理由については、山田宏・東京都杉並区長らとともに今年10月にも立ち上げる予定の新しい政治団体の活動に専念するため、としている。
中田氏は、松下政経塾時代の先輩にあたる山田・杉並区長らとともに17日に東京都内でフォーラムを開き、自民、民主両党とも一線を画した新しい政治団体「『よい国つくろう!』日本国民会議」を設立する考えを表明した。
また、橋下徹・大阪府知事、中村時広・松山市長ら約20人でつくった「首長連合」では、総選挙で各政党のマニフェストを比較し、評価することを決めていた。
自治体の首長を足がかりに、国政に転ずることを頭から否定するつもりはないが、任期途中に、その職務を投げ出すことは極めて無責任であろう。
動機は認めよう。自民でも民主でもない新しい政治団体を設立することは、国民の希望にも沿うものと思われる。なぜなら、国民に、自民か、民主かという二者択一を迫る今のやり方に編集長は賛成できないからである。国民の意識や要求はきわめて多様であり、2つの考えに縛られることなどできるはずがないからである。
しかし、中田氏は、その経歴から判断して、結局は保守の一角を占める人物のように思われる。数年後には、自民党の衰退を補完し、ある時には民主党の補完勢力になる可能性が極めて高いのではなかろうか。