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極めつけ!GSX750S(S3)。(番外編vol.670)

2014年11月15日 11時17分12秒 | Weblog
1981年に登場したスズキ「GSX1100S刀」はそれまでのバイクデザインを一新するほどの、

大革命を起こしたバイクです。

このバイクの出現によりその後のバイクはスタイルに個性を持つようになり、

各社、独特のデザインがなされたモデルを登場する切っ掛けとなります。

「GSX1100S刀」の人気より1982年には国内向けの「GSX750S刀」が登場。

しかし残念ながらこの時代はセパハンの禁止やカウリングの規制があったため、

「GSX1100S刀」と違いアップハンドルに前面風防・

ライト下のスポイラーも付けられておらず、

車名に「カタナ」の文字も入れられていませんでした。

これにより、世間の不評をかってしまい不人気車となってしまいます。

中には、あえて「GSX1100S刀」風にカスタムした「GSX750S刀」が出現し、

警察もこの改造を集中的に取り締まる「カタナ狩り」と呼ばれた現象が起こります。

1983年には規制も緩和され、本来の刀として改善されるのですが、

翌年、さらに個性を強調した「GSX750S刀(S3)」が登場します。

このバイクはハンス・ムートさんではなく、スズキ社内でデザインされたもので、

リトラクタブル式のヘッドライトが最大の特徴でした。

初代の雰囲気を残してさらに吐出したデザインとなっていましたが、

やり過ぎ感があったのか、イマチイの結果となってしまいます。

ほぼ、1年ほどの生産に終わり、累計台数は約4,700台。

最終的にはこのことが原因となり「GSX750S刀」というネームはここで終焉を迎えます。

エンジンは空冷式「オイルジェットピストンクーリング」4スト4気筒DOHCで、

最高出力が77ps、排気量は750cc、油冷式エンジンの先駆け的なものでした。

最終モデルは燃料計の追加や、アルミハンドル、エンジン内の圧縮アップをはかり、

よりスポーティーになりますが、

世間のレーサーレプリカブームに対向することは出来ませんでした。

「GSX1100S刀」は1990年より復刻版として再販されますが、

「GSX750S刀」の再販はありませんでした。

現在ではある意味貴重な1台となっており、

ごく少数ながらコアなファンに乗られているようです。

インパルス400Xを含め、チャレンジ精神が旺盛な時代のスズキだったですね。(笑)


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