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VT最後のホンダ・ゼルビス。(番外編vol.625)

2014年09月24日 08時31分14秒 | Weblog
1982年より登場した初代ホンダ「VT250F」はそれまにないバイクとして人気を誇ります。

さらに、1983年に登場した2代目「VT250F」は

デザインの良さもあって250ccクラスで超人気車種となります。

しかし1985年、ヤマハからFZ250フェーザーという強力な4スト250ccが登場したことで、

ホンダも4スト直列4気筒モデルのCBR250Rを発売します。

これで「VT」はホンダ250ccクラスのフラッグシップモデルのポジションを譲るカタチとなります。

とは言え「VT250F」も1986年に新たなデザインを導入し、ツインとして独自の路線を歩みますが、

人気はこの頃より陰りを見せ始めます。

新たな挑戦として、1987年に「VTZ250」を発表。

豪華なパーツに、扱いやすさと価格が安かったこともありスマッシュヒットを射止めます。

しかし、それも長くは続かず、今度は1988年に全面的な改良を加えた「VT250-SPADA」を発表。

それまでに無かったアルミフレームや中低速型トルク、シリーズ最軽量の車両重量153kgと、

コンパクトなスポーツ250ccバイクとして売り出されます。

これは、そこそこヒットしたのですが、残念ながら他社も似たようなコンセプトで新しいバイクを

登場させていたこともあり、先代、2代目のような人気車種とはなりませんでした。

それでも女性ライダーには、結構人気があった記憶です。(笑)

で、本日の主役、最後に登場したのが1991年に発表された「ゼルビス」です。

系図としては「VT250-SPADA」の後継モデルですが、

それとは、まったく違うコンセプトで作られたバイクです。

どちらかと言うと2代目「VT250F」に近い考えで作られたバイクですね。

大型のハーフカウルにスチール製のダブルクレードルフレーム、

各所に収納スペースを設け、16Lの燃料が搭載可能なタンクと、

広範囲に使えるバイクとして「VT」ならではの初心に帰ったよう仕様でした。

また、のちに「VTR」が登場しますが、これは「VT」シリーズとは違うバイクとされているので、

事実上「ゼルビス」が最後の「VT」となります。

新車時の売り上げはあまり良くなかったのですが、

不思議なことに近年、「ゼルビス」は中古市場で高値取引されています。

これは、高年式な「VT」ということが理由となってる感じですし、

また、250ccクラスとしては大柄な車体であることも人気の要因となってるようですね。

ツーリングにも使える万能スポーツバイクで、車検のないこともメリットとして大きいです。

ホンダなので扱いやすさも良いですしね!