本来カフェレーサーって…。（番外編vol.610）

今流行ってる「カフェレーサー」はバイクのカスタム・ジャンルを指していますが、

本来は、イギリスの「エースカフェ」という喫茶店に集まる街道レーサーのことを

「カフェレーサー」と言ってました。

そこに集まる人たちのレーシングマシンにカスタムしたバイクが

今では「カフェレーサー」というカスタムのジャンルになっているんですよね。

50年代から60年代に起こったムーブメントで、

本来、彼らはジュークボックスの1曲が終わるまでに、

決められたルートを1対1でバトルすることに大きな意味を持っていました。

自分の運転技量と度胸をアピールする行為は社会現象になってたほどです。

スタイルと思想は違うのですが、今はその当時のスタイルだけが、

残っている状況です。

一時はなくなってたのですが、現在もイギリスに「エースカフェ」はあり、

当時の若者だった、おじいさんやおばあさん達が昔を懐かしんで集まっています。

もちろん、その影響を受けた新しい世代も集まります。

ただし、バトルは行なわれていません。

本来の行為は無くなってしまってるんですよね。

で、集まった彼らはいったい何をしてるのかと言えば、

当時のスタイルで愛車自慢をしたり、

かつての武勇伝を語ってコーヒーを飲んでるだけだったりします。

また、近場を仲間同士でツーリングしたりもしてる感じです。

どこか思想がスタイルに変わってしまった現在ですが、

よくよく考えれば、それはそれで良いのかもしれません。

今更、危険な行為をするのも馬鹿げていますからね！（笑）