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ウォルター・ヴィラ。(番外編vol.376)

2013年10月29日 09時02分35秒 | Weblog
60年代から70年代まで活躍したイタリア人ライダー「ウォルター・ヴィラ」選手ですよ。

イタリアのモータースポーツの中心地であるマラネッロとモデナの近郊に生まれ、

幼少の頃からオートバイに乗っていた英才型ライダーです。

70年代に入って従来の大排気量V型エンジン以外のジャンルにも手を伸ばしていた

ハーレーダヴィットシン社が単気筒エンジンや2サイクルエンジンに着眼していた時代、

「ウォルター・ヴィラ」選手と契約を結び、WGPへの参戦を果たします。

「ウォルター・ヴィラ」選手自体はモンテッサ・チームより67年からWGPに参戦しており、

Villaチーム、ヤマハ・ワークス、カワサキ・ワークスと移籍し、

74年からハーレーダヴィットシン・チームで戦うことになります。

それまでなかなか思うような成績が残せなかった「ウォルター・ヴィラ」選手でしたが、

ハーレーダヴィットシン・チームとのコンビネーションでこの年、

ついに250ccクラスでワールドチャンピオンに輝きます。

ここから快進撃が始まり、75年には250ccで2年連続チャンピオン、

76年には250cc、350ccクラスでWチャンピオンに輝きます。

また、同時にエントリーしていたイタリア国内レースでも8度のチャンピオンになっており、

イタリアの英雄、ジャコモ・アゴスチーニ選手と共に賞賛されます。

78年、ハーレーダヴィットシン・チームがWGPより撤退した後は、

ヤマハ・ワークスから参戦しますが、残念ながら80年シーズン持って引退してしまいます。

とにかくアメリカのバイクメーカーでこれだけの成績を残したのは、

この「ウォルター・ヴィラ」選手だけです。

すでに日本メーカーが圧倒的強さを見せ始めたこの時代にあって、

快挙とも言える功績ですね!