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阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

神戸御影で いかなごレシピの「蜂の子のつくだ煮」を買った。    茶話 16

2024年01月28日 | エッセイ

信州産ではなく、メイド・イン・コウベの「蜂の子のつくだ煮」を買いました。

     阪急電車の御影駅から阪神電鉄の御影駅へほぼ一直線に下りるバス道が、国道2号線と直交する角に東灘警察署がある。

歩くと家から30分かかる。入院前の33キロ速度違反による一ヵ月免停期間(*)が終了したので、免許証を受取りに警察署へ行った。

免許証を返して貰ってから、信号を渡って署の真向かいにある「ハチミツ屋」に入った。この「ハチミツ屋」は

阪神淡路大震災前にはあったような気がするが、中に入ったのは初めてだった。 (click → 入院)



免許証を提出する期限の日が退院してすぐだったので、私は歩くのがまだ覚束なく、本人の代わりに、買物ついでに、

相方と娘が行ってくれた。そのとき「蜂の子のつくだ煮あります」という大きな紙が、店のガラスに貼ってあるのを見つけたのだそうだ。

相方は蜂の子が私の大好物であることを知っているから、店に入りかけたが、

「歳を考えないでスピード出して捕まって、罰金払って家計に大損害かけた人に、買うことないよ。

甘い顔見せたら駄目だよ」と次女から言われて、その日は買えなかったとも相方から聞いていた。

店に入ると、菜の花、アカシア、レンゲ、みかん、クローバー、ソバ、トチ、オレンジ、ユーカリなどのレッテルが付けられた

大口瓶が並んでいる。ハチミツに、こんなに種類があるのかとびっくりした。値段も一瓶600円くらいから5000円くらいまでの幅があってこれまた驚いた。

店先に人は誰もいなく、奥に声を掛けると、中年の女性が出てきた。

「蜂の子のつくだ煮、どんなんか見せてください」と言うと店の端にあるガラスの冷凍ケースから、小さなガラス瓶を出してきた。

蜂の子はきれいな飴色に仕上がっていて、見ただけで、質が良くうまそうだと思ったので「それ貰います」と言った。

「えっ、試食しないでいいんですか」と言うので、「自分は信州に縁がある者なので、見たら分かりますから」と言うと、

女性の顔が急にほころんでニコッと笑い、「ああ、そうなんですか、実はこれ店におくとき、神戸で買うてくれはる人おるやろかて、

チョット心配やったんです」と言った。「それで売れてるんですか?」と聞くと、「お客さんみたいな年配の男の人が、時々入ってきて買うてくれはる。

そして少数やけど何回も買いにきてくれはる」と言う。

「作ってもろてるとこ、“イカノゴのクギ煮”とおんなじ作り方でやってもろてるんです。

仕上げにハチミツ使こてもらうとこだけは違うンやけど。もうちょっと、カズ売れたら値段も安うできるンやけど、

なんせ手間かかってるよって、すみませんネエ」と心底恐縮しながら言った。確かに50gで850円は高くて、

主婦の感覚では買えず、酒飲みがツマミ感覚で買っていくしか、まだ売れないだろうと思った。

それに元々神戸には、蜂の子を食べる人そのものが、殆どいない筈だしとも思った。

瓶を包んでもらうのを待つ間、店に何枚も掲示されている蜂蜜取りの写真を見るともなく見ていたら、

「父がもともと養蜂業者で、六甲山にミツバチ置いてやってたこともあるんです。95歳で今も、まだ元気ですワ。

連合いの一族も阿蘇の山麓で昔から今もずっと養蜂やってます。」と言う。今年の夏、岡山の三上君からテレビの宣伝で

有名になった通販のYD養蜂場が、中国から安い原料を輸入して、それを加工して大儲けしている。

250億の売り上げで50億の純益を出しているが、製品出荷量と本来の養蜂場の蜂蜜生産量が、どうみても見合っていないと聞いていた。

蜂蜜の品質も、素人にはわからないから、なんだか選ぶのは大変だなあと思っていたが、こうして聞くと、こういう家族経営でやっているところなら安心だろうと思えた。

帰って早速食べたつくだ煮はなんの添加物の味もしない、蜂の子そのものの旨味が出ていた。

まさか蜂の子を「イカナゴのクギ煮」の作り方でつくだ煮にしているとは、それがこんなにおいしいとは思わなかった。

信州と神戸のフュージョンの傑作だなと勝手に思いながら、冷蔵庫から少しづつ出して、酒のツマミに一人で楽しんでいる。

我が家の彼女達は「カタチを見たらとても食べられない」のだそうだ。
 
(*) 岡山県の奥津温泉近くの一般道路で、7月に33キロオーバーでネズミ捕りにやられた。昭和39年5月に免許を取ってから、

県外を走るときは、地元ナンバーの車の後を走ったり、危ないと思う場所は必ず減速したりして、

これまで41年間、近畿各地や四国、中国、信州・北海道を走ったが、一回も捕まったことはなかった。

自分は大丈夫と過信するようになったのか、そうは思いたくないが歳相応に、注意力が落ちてきたのか、

   今回は、見晴らしの良い田んぼのど真ん中に、一箇所、大きな自動販売機ステーションがあり、

その建屋の陰に彼らは巧妙に隠れていて、気づいた時は遅かった。警官から「神戸から、はるばるようきんさったのう。

お蔭でノルマがはかどるが」と言う感じで、丁重かつ慇懃無礼に扱ってもらった。

    いまさら、おえんが。

罰金6万円・免停一ヵ月。免停該当期間が退院後すぐの日程になったので、どうせ暫らく運転出来ないし、

講習に行っても、まだ1日通して座ることも出来ないから、そのまま免停を受けて免許書を預けていたのだった。

     阿智胡地亭便り#70 2004年10月19日記  当時友人知人にメールで送っていたシリーズから

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01月27日に目に留まったSNS・メディアの記事

2024年01月28日 | SNS・既存メディアからの引用記事

 

 

 

 

 

 

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東日本大震災が起こった年の [ 2011年12月27日(火)の阿智胡地亭の非日乗ブログ ] から

2024年01月28日 | 東日本大震災ブログ
2011年12月27日(火)
 
20111223 食品の放射能 新基準値の問題点は
 
20111223 食品の放射能 新基準値の問題点は 投稿者 PMG5 モーニングバードより。
 
昨日=22日、厚生労働省は食品に含まれる放射性物質について、これまでの暫定規制値にかわる新基準値を発表した。今までよりも厳しい基準であるにもかかわらず、とまどいや不安の声が高まっている。解説コメンテーターの日本大学の野口邦和講師は、これは安全基準ではなく我慢基準だと言う。この新基準についての問題点としては、開始が遅く、ばらつきがある。(米、牛肉、大豆は来年の10月~再来年の1月から) また生産者の立場を考えているのか等。
 
2011年12月27日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
今日の気になるネット情報 / 東日本大震災・原発 |
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政府の「事故調査・検証委員会」中間報告書で東電のミス連鎖指摘
 
福島第1原発:東電ミス連鎖で深刻化 事故調中間報告書
毎日新聞 2011年12月27日 1時47分

福島第1原発事故を調べてきた政府の「事故調査・検証委員会」の中間報告書を野田佳彦首相(右)に手渡す畑村洋太郎委員長=首相官邸で2011年12月26日午後6時5分、小出洋平撮影 

 東京電力福島第1原発事故の原因などを調べてきた政府の「事故調査・検証委員会」(委員長・畑村洋太郎東京大名誉教授)は26日、中間報告書をまとめた。炉心溶融を防ぐための冷却装置への東電の対応に問題があったと認定し、「極めて遺憾」と指摘。政府の対策本部が機能不全に陥っていたことにも言及した。深刻な被害にいたった背景として、自然災害と原発事故の複合災害という視点がなく、政府や東電の備えの欠如があったと分析した。

 報告書は一連の事故で、(1)東電の対応(2)政府の対応(3)市民の被ばく防止(4)過酷事故(シビアアクシデント)対策--の4点で問題があったとしている。
 
東電の対応では、1号機の冷却装置「非常用復水器」(IC)の稼働状況で誤解があった上、3号機の冷却装置「高圧注水系」(HPCI)の操作で不手際があったと分析している。具体的には、ICは津波到達後に機能を失ったが、現場ではICの役割を十分把握していなかった上に、吉田昌郎所長(当時)や本店は稼働していると誤解。誤解に気づく機会は何度もあったが見逃された。

 HPCIの操作では、運転員が吉田所長らの判断を仰がず、別の注水操作をしようとして稼働を停止した。その後、バッテリーがなくHPCIの再起動はできなかった。

 検証委は1、3号機で「より早い段階で現状を認識し、別の方法で注水に着手していれば炉心損傷の進行を緩和し、放射性物質の放出量は減った可能性がある」と分析。ただし、最善の対応が実施できても1、3号機の水素爆発が防げたかは判断が難しいと評価した。

 政府対策本部の問題では、原子力災害対策特別措置法に基づき、首相官邸の地下に官邸対策室が設置されたが、携帯電話が通じない上に菅直人首相(当時)らは官邸5階にいて、情報共有ができず円滑に対応できなかった点を挙げた。経済産業省原子力安全・保安院は、東電のテレビ会議システムの活用に気づかない上、職員を東電に派遣しないなど情報収集に消極的な姿勢を問題視している。

 このほか、放射性物質の拡散を分析し、被ばく防止に役立てる政府の「緊急時迅速放射能影響予測システム」(SPEEDI)に言及。地震に伴うシステム損傷で本来の機能が発揮できなかったほか、暫定分析の公表も遅れたために、被災者の避難に混乱を招いたとしている。

 シビアアクシデント対策では、巨大津波の来襲を予想できたにもかかわらず実施していなかったことから、東電など電力事業者による自主的な運用には限界があるとした。

 一方、地震による重要機器の損傷は確認できないが、現場の調査が実施できていないとして最終判断は先送りした。

 検証委は6月から調査を開始。原因解明に主眼を置き、責任は追及しない方針を打ち出し、今月半ばまでに関係者456人から延べ約900時間聴取した。時間的な制約で閣僚の聴取は終わっておらず菅前首相ら官邸中枢の具体的な関与などは来年夏の最終報告書に盛り込む。

 中間報告書は本編507ページと資料編212ページで構成。検証委のウェブ(http://icanps.go.jp/)で公表し、来年1月末まで意見を募集する。【奥山智己、岡田英】

 ◇IC(非常用復水器)とHPCI(高圧注水系)
 ICは古いタイプの原子炉に特有の緊急時用冷却装置で、福島第1原発では1号機にしかない。交流電源が失われた時に、炉内の核燃料を冷却するために使用する。HPCIは、非常時に原子炉内に注水するために備えられた緊急炉心冷却装置(ECCS)の一つで、原子炉内の水位が異常に下がった場合に働く。停電時でもバッテリーで使用できるのが利点。

国の情報提供 適切と言えずと指摘
12月26日 23時4分 NHKニュース

 東京電力福島第一原子力発電所の事故について、政府の事故調査・検証委員会が26日に公表した中間報告では、事故直後の国の情報提供について記者会見の発表を控えたり、説明をあいまいにしたりする傾向が見られ、適切だったとは言えないと指摘しています。

中間報告によりますと、原発事故が発生した翌日の3月12日、国の原子力安全・保安院では、中村幸一郎審議官が当時の寺坂信昭院長と相談のうえ、午後2時ごろの記者会見で、1号機の原子炉の燃料について「炉心溶融の可能性がある。炉心溶融がほぼ進んでいるのではないだろうか」と説明しました。ところが、総理大臣官邸が保安院の炉心についての発表に懸念したり、発表前に情報提供を求める声があったりするという情報を寺坂院長が受けた結果、保安院の記者会見は、それまで1、2時間おきに定期的に行っていましたが、その後、開く間隔が広がったと指摘しています。

 また原子力安全・保安院のその後の記者会見では、中村審議官から交代した2人の幹部職員が、1号機について「炉心の状態は正確に確認できていない」「溶融までいっているのかよく分からない」などと「炉心溶融」という表現を使わずに説明するようになったとしています。結果的に1号機の炉心については、5月に東京電力が燃料の溶融を示す内容を公表しています。

 さらに同じ3月12日、東京電力の福島事務所が報道機関からの依頼を受けて1号機の原子炉建屋の水素爆発後の写真を公表したところ、東京電力の当時の清水正孝社長が総理大臣官邸から事前に連絡がなかったとして注意を受け、その後、東京電力は記者発表や公表する資料について総理大臣官邸の了解を得るようになったということです。

  こうした対応について中間報告では、事故直後の国の情報提供は記者会見の発表を控えたり、説明をあいまいにしたりする傾向がみられ、適切だったとは言えないと指摘しています。
 
2011年12月27日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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新潟県、福井県知事の原発再運転への見解
 
原発の安全 新たな対策示せるか
12月27日 7時51分 NHKニュース

東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、各地で停止している原発の運転再開を巡っては、地元自治体から事故の検証結果を反映した安全確認などを求める意見が相次いでいて、国は地元の不安解消につながる新たな対策を具体的に示せるかどうかが問われています。
 
福島第一原発の事故の影響で国内の原発は90%近くが停止したままですが、いずれも運転再開の見通しは立っていません。こうしたなか、新潟県の泉田知事は「原発の事故の検証なしに運転を再開することはありえない」と述べて、県内の柏崎刈羽原発の再開にあたっては、検証結果を反映した安全確認が必要だという考えを示しています。

また、国内最多の原発を抱える福井県の西川知事も、運転再開の条件として、国が福島第一原発の事故の知見を反映した暫定的な安全基準を提示しないかぎり、再開を認めない考えを繰り返し示しています。これに対し、国の原子力安全・保安院や原子力安全委員会では、原発の施設のどこに弱点があったのかや、原発を設計する際にどの程度の規模の津波を想定するべきなのかなど、事故を受けた規制の在り方の見直しを進めています。

国は、今後、こうした作業の中で事故調査・検証委員会が中間報告で指摘した提言を盛り込むことで、原発の地元の不安解消につながる、新たな安全基準などの対策を具体的に示せるかどうかが問われています。
 
2011年12月27日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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「NTVの原発事故特集番組」

「20111223 日本がもっとも危なかった87時間」 日テレ系「1000年後に残したい報道映像2011」 2011年3月14日 NNNのカメラだけが人類史に残る 事故発生の瞬間を捉えていた! この事態を首相官邸は どのように認知したのか? 緊迫の危機対応その全容とは・・・!? 3月14日、福島第一原発の事故対応にあたっていた内閣総理大臣補佐官・細野豪志(当時)が、 傍らにいる男に報告する。「総理……もうダメかもしれません」…… 菅直人首相(当時)は天を仰いだ。日本は終わってしまうのか…!? 報道局原発班と政治部が入手した スクープ証言から『日本の一番長い日』を 完全再現 ドキュメンタリードラマ
2011年12月27日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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防災基本計画に津波対策編が新設される
12月27日 10時29分 NHKニュース

政府の中央防災会議が、27日開かれ、東日本大震災を受けて国の防災基本計画の中に、新たに「津波災害対策編」という独立した項目を設けて、津波からの避難対策や広域での救助や救援の態勢作りなどを進めていくことになりました。

27日朝、総理大臣官邸で開かれた中央防災会議の会合には、関係閣僚や防災機関の代表などの委員が出席し、国の防災の指針を定める防災基本計画の中に「津波災害対策編」を新たに設ける修正を決定しました。これまで、津波対策は、防災基本計画の「震災対策編」の一部として記述されていましたが、東日本大震災を受けて独立した項目として拡充することになりました。
 
27日朝、総理大臣官邸で開かれた中央防災会議の会合には、関係閣僚や防災機関の代表などの委員が出席し、国の防災の指針を定める防災基本計画の中に「津波災害対策編」を新たに設ける修正を決定しました。これまで、津波対策は、防災基本計画の「震災対策編」の一部として記述されていましたが、東日本大震災を受けて独立した項目として拡充することになりました。

新たな計画では、比較的発生頻度の高い津波と、最大級の津波の2種類を想定し、避難計画や施設の整備、それに土地利用などを総合的に組み合わせて、できるだけ短時間で避難できる対策を進めると定めています。また、震災を教訓に、通信の停電対策など情報伝達の強化や、広域での被害に対応した救助や救援の態勢作りも盛り込まれました。防災基本計画に新たな項目が加わったのは、航空や鉄道などの事故対策編が設けられた平成9年以来14年ぶりで、今回の修正によって、今後、自治体の地域防災計画なども見直されていくことになります。中央防災会議は、さらに、来年3月ごろに、防災基本計画の「原子力災害対策編」を修正するほか、その後も、災害や事故が複合的に起きた場合の対応などを段階的に盛り込んでいくことにしています。
 
2011年12月27日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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