長野県富士見町に住む“小口隆三”さんの写真です。
小口さんの言葉☞「晩秋から初冬へ移り変わる時期です。初冬の小景を探して八ヶ岳山麓に広がる原村(はらむら・長野県諏訪郡)の中を回りました。
先ず目に飛び込んでくるのは眼前に聳え立つ阿弥陀岳(2805m)と横岳(2835m)です。(写真(1))。
原村から眺める阿弥陀岳(写真中央)はどっしりと構えて迫力があり立派です。
それもその筈、地図で調べると阿弥陀岳山頂は原村の村域内にあるのです。
横岳は名前の通り横に長い山、「大同心」「小同心」など険しい岩峰がいくつかあることでも知られています。(写真左側)。
阿弥陀岳山頂の右後ろにちょっと頭を覗(のぞ)かせているのは八ヶ岳連峰・最高峰の赤岳(2899m)の山頂です。
阿弥陀岳の背後に隠れてしまっていて、その雄姿を見ることができないのは残念です。
山々の上部の岩陰には雪が見えます。この時期平地(1000m前後)に雨が降るとき、3千m近い山の上部では雪。雪は消えたり積もったりを繰り返しています。」
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阿智胡地亭は小学校六年生から数年、夏休みにこの写真の撮影地である原村の隣の玉川村(現在は茅野市玉川)の母の実家に行っていました。
この写真を見て八ヶ岳を眺めて過ごした夏の日々が瞬間的に蘇えりました。
吉岡さんのお話の「聞書き」の続きです。 多分売れないだろうが、そのときは自分の酒の肴だと2匹仕入れた。外商から帰ってきて、一匹売れたんだなと奥に声をかけたら、売れてませんよ、ちゃんと二匹あるでしょうという答え。 しかし店先には1匹だけが残っている。猫だ。 猟銃を持っている友人に相談したところ、店先で猟銃をぶっ放すわけには行かないが、坂上の銃砲店に洋式ゴム銃を売っていたよと。 早速買ってきて、魚を狙っている猫を狙ったがとんでもないところに飛んでいって、とてもあたらない。 ギャッと悲鳴をあげて。何度かギャッと言わすと猫は来なくなった。 スズメを数羽ずつ討取って、その場で肉にして持ち帰って、ヨメサンに焼いてもらって酒の肴にした。嫁さんもうまいなあといった。 本体を見てしまうと、気持ちが悪くて・・・子供の教育にも良くないという。 その片割れを仕入れてきて細かく分けるのです。 吉岡は肉屋だから、彼が解体できるだろうというのでみんなで連れてきました。なーに簡単さ、と軽く引き受けました。何しろ僕はと殺場で頭こつんを見ていますから。 これには参りました。こっそりと、養豚屋に持っていって事情を説明し、引き取ってもらいました。代金は2万円です。 罠をかけるのも鑑札がいります。鑑札つきのものは正式ですが、無いものはもぐりです。 三人ですから集団心理も手伝って、行こうという事になりました。 中に解体を良く知っているやつもいて、みなで山分けです。一抱えのブロックを持ち帰りました。これぐらいあったかのー。嫁さんが小さな声でうなづかれました。 復旧工事は伊藤建設が請け負ってくれたが、最終塗装をこの吉岡さんがしてくれた。吉岡さんと伊藤さんの関係は良く知らないが、僕が印象的だったのは、次のことである。 なんだか車がもたもたしているようです。その内車が止まりました。それを見ていた伊藤さんが走り出しました。 僕はあっけにとられて見ていました。何が起こったか分からなかったのです。 散歩する人は迷惑らしく断っているのだそうです。伊藤さんの心配は、あの車の調子では、体調が悪くなって徐々に何とか止めたのではないかと判断したというのです。 最悪脳溢血ではと疑ったのだという。お二人の人柄が出ていてとてもとても僕は感心したのです。 最近で一番印象的だったのは、女の子二人が、ヒッチハイクをしていて車をとめたので乗せてあげた。 東京の大学生でした。種子島まで無銭旅行をするのだそうです。 今晩はどうするの。これから探します。それじゃうちに来いよ。連れて来て風呂に入らせ、すき焼きを食べさせた。 なーに嫁さんもなんも文句言わんでやってくれる。手紙がちょくちょく来るのー。 いろいろな人からお見舞いをいただいたり片づけを手伝ってもらったりで。
ありがとうございました。吉岡さんと奥さんにどうぞよろしくお伝えください。 文字で記録されなかった数多い無名の日本列島人の歴史。 「忘れられた日本人」は、読み出したら止まらないこと間違いありません。 |