「2010年6月9日、米タイム誌(電子版)は「世界の不安定な建造物トップ10(Top 10 Precarious Buildings)」を発表した。世界に名だたるピサの斜塔から、実業家が手造りで建造した自宅(スチャーギン・ハウス/ロシア)まで、個性豊かな建造物が並んだ。日本や中国からもユニークな建造物がランクインしている」
☆日本から唯一選ばれたのは阿智胡地亭も登らせてもらった長野県茅野市にある“高過庵”です。2年前のお盆に、従兄弟たちと共に藤森家を訪ねたら、藤森照信さんが折りよく帰省していて、高過庵に普段は外してある梯子をかけてくれました。
☆これまで2回掲載した高過庵のエントリーを再掲載します。
○2007年4月19日掲載
“御頭祭”の記事で触れた「神長官守矢資料館」は建築史家“藤森照信”さんの設計ですが、彼は自分の実家の庭に「高過庵」という茶室も建てました。「神長官守矢資料館」のトイレからこの「高過庵」が見えるそうです。両者を訪ねた方の記事(高過庵とスナフキン)がこちらにあります。
今回の2枚の画像は藤森教授のHPから本人撮影の画像を借りました。
なお藤森さんの名前「照信」は先代守矢家の当主が名ずけたものだそうです。
○2009年7月15日掲載
かなり前のことですが、木の上にある茶室“高過庵”が英文朝日に紹介された記事です。資料としてデジタル化したので掲載しました。この茶室は建築家の藤森照信さんが建てました。場所は茅野市の藤森さんの実家の庭先に建っています。
去年の夏、茶室に近づいてある地点を越えた時、全身にぞくっと震えがきました。そういう人が時々いると藤森さんが言いました。このあたり一帯は諏訪地方の原住系部族モレヤ族の先祖神みしゃぐじ神が祀られている聖地でもあります。
ハシゴを登って茶室に上がり、藤森さんにお話を聞きました。上はゆーらりゆーらり揺れて四方の山野が見え、自分も周りの空間に溶け込むような感じがしました。
みしゃぐじ神:諏訪神社の神官一族である守矢氏により祀られていた神で、一般には「モレヤ神」、或いは「洩矢神」と呼ばれていた。木の神、石の神であり、典型的な自然神であると同時に、神官に憑依して託宣を下す神であったという。このとき託宣を伝える神官は一年神官で、年次ごとに守矢一族の中から選ばれ、一年間の任期が終わり、次代の継承者が決定すると同時に殺されていた。マタギを始めとする山人たちから信仰されていたことから、元々縄文の神だと考えられる。
こちらその1
こちらその2
♪♪以下の写真と記事は[Time]から引用
「In many ways, Japanese architect Terunobu Fujimori's Takasugi-an is a traditional Japanese tea house — its design seeks to instil simplicity and tranquility. Like the tea masters of old, Fujimori maintained complete control over the construction of the house, building the entire structure himself on a plot of family land in Nagano. Takasugi-an, which translates as "a teahouse [built] too high," is a single-room structure lofted atop a tree. The tall stilts upon which the house sways make it look the vision of some surreal Dali painting. The room rests above two perfectly balanced chestnut tree trunks that were cut and transported from a nearby mountain. Climb the free-standing ladders for a peaceful afternoon of tea and meditation — only if you're not afraid of heights. 」
☆日本から唯一選ばれたのは阿智胡地亭も登らせてもらった長野県茅野市にある“高過庵”です。2年前のお盆に、従兄弟たちと共に藤森家を訪ねたら、藤森照信さんが折りよく帰省していて、高過庵に普段は外してある梯子をかけてくれました。
☆これまで2回掲載した高過庵のエントリーを再掲載します。
○2007年4月19日掲載
“御頭祭”の記事で触れた「神長官守矢資料館」は建築史家“藤森照信”さんの設計ですが、彼は自分の実家の庭に「高過庵」という茶室も建てました。「神長官守矢資料館」のトイレからこの「高過庵」が見えるそうです。両者を訪ねた方の記事(高過庵とスナフキン)がこちらにあります。
今回の2枚の画像は藤森教授のHPから本人撮影の画像を借りました。
なお藤森さんの名前「照信」は先代守矢家の当主が名ずけたものだそうです。
○2009年7月15日掲載
かなり前のことですが、木の上にある茶室“高過庵”が英文朝日に紹介された記事です。資料としてデジタル化したので掲載しました。この茶室は建築家の藤森照信さんが建てました。場所は茅野市の藤森さんの実家の庭先に建っています。
去年の夏、茶室に近づいてある地点を越えた時、全身にぞくっと震えがきました。そういう人が時々いると藤森さんが言いました。このあたり一帯は諏訪地方の原住系部族モレヤ族の先祖神みしゃぐじ神が祀られている聖地でもあります。
ハシゴを登って茶室に上がり、藤森さんにお話を聞きました。上はゆーらりゆーらり揺れて四方の山野が見え、自分も周りの空間に溶け込むような感じがしました。
みしゃぐじ神:諏訪神社の神官一族である守矢氏により祀られていた神で、一般には「モレヤ神」、或いは「洩矢神」と呼ばれていた。木の神、石の神であり、典型的な自然神であると同時に、神官に憑依して託宣を下す神であったという。このとき託宣を伝える神官は一年神官で、年次ごとに守矢一族の中から選ばれ、一年間の任期が終わり、次代の継承者が決定すると同時に殺されていた。マタギを始めとする山人たちから信仰されていたことから、元々縄文の神だと考えられる。
こちらその1
こちらその2
♪♪以下の写真と記事は[Time]から引用
「In many ways, Japanese architect Terunobu Fujimori's Takasugi-an is a traditional Japanese tea house — its design seeks to instil simplicity and tranquility. Like the tea masters of old, Fujimori maintained complete control over the construction of the house, building the entire structure himself on a plot of family land in Nagano. Takasugi-an, which translates as "a teahouse [built] too high," is a single-room structure lofted atop a tree. The tall stilts upon which the house sways make it look the vision of some surreal Dali painting. The room rests above two perfectly balanced chestnut tree trunks that were cut and transported from a nearby mountain. Climb the free-standing ladders for a peaceful afternoon of tea and meditation — only if you're not afraid of heights. 」