昭和50年筑摩書房刊。大岡昇平の少年時代の自伝小説。
レトロっぽい装幀は「司 修」とありました。
買ってから35年たってようやく読みました。こんなに克明に自分が育ったあちこちの場所の記憶を書いた小説は初めて読みました。彼の心身の遍歴も面白かったけれど、明治42年に生まれ、大正時代に小学校・中学校生活を送った東京の子が、当時の世の中の人(親や教師や軍人)をどうみて暮らしていたかなどを含めて、その頃の世間の様子が知れて面白かったです。
自分の父親と3歳違いでしかないので、そうか父親はこういう時代と世間の空気の中で大きくなったのかと、胸に落ちるところがいくつかありました。
ほぼ85年から90年の昔のこととはいえ、人の感情や心のゆらぎなどは、今と変わりようがないことも実感しました。
この地図はこちらの記事からの引用です。記事は現在渋谷周辺に住んでいたり、渋谷を歩く人にとっては貴重かつ興味深い内容だと思います。
レトロっぽい装幀は「司 修」とありました。
買ってから35年たってようやく読みました。こんなに克明に自分が育ったあちこちの場所の記憶を書いた小説は初めて読みました。彼の心身の遍歴も面白かったけれど、明治42年に生まれ、大正時代に小学校・中学校生活を送った東京の子が、当時の世の中の人(親や教師や軍人)をどうみて暮らしていたかなどを含めて、その頃の世間の様子が知れて面白かったです。
自分の父親と3歳違いでしかないので、そうか父親はこういう時代と世間の空気の中で大きくなったのかと、胸に落ちるところがいくつかありました。
ほぼ85年から90年の昔のこととはいえ、人の感情や心のゆらぎなどは、今と変わりようがないことも実感しました。
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