ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

♪大黒さま 

2019-06-08 19:41:09 | Music

童謡・唱歌: ♪大黒さま 歌:beni9jyaku(紅孔雀)

 

子供の頃、父と「蒲の穂」が茂る川べりの道を歩いたことがある。

父は少年のようにずんずん歩いている

父のズボンには容赦なく「蒲の穂綿」がつく

家の縁側で父のズボンの穂綿を摘み取りながら、私は父に訊ねた。

「蒲の穂綿って、からだの傷を治せるの?」

「傷は治せない。白い穂綿と白うさぎの体毛が似ているだけだ。」

「そうしたら、傷ついたからだに穂綿がついたら、ヒリヒリ痛いでしょ?」

「そうだなぁ~。」と父は答える。

聴きたいことは尽きないが、小さな私は黙り込んだ。

詩には嘘がある。嘘が歌い継がれていた。

美しいメロディーと嘘のお話。

 

不器用に言葉を歩かせて、ここまで詩を書いてきた。

歩き疲れてしまった。

今年も蒲の穂が飛んでいる

飛び立ってごらん。私のことば。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。