ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

ポール・デルヴォー展  夢をめぐる旅

2013-02-23 22:30:47 | Art
ポール・デルヴォー展 夢をめぐる旅 オフィシャルサイト

私は現実を
ある種の《夢》として
描き出そうとしてきました。
事物が本物らしい様相を
保ちながらも
詩的な意味を帯びている、
そんな夢として。

(ポール・デルヴォー)



22日、風のない静かな午後に「埼玉県立近代美術館」にて、「ポール・デルヴォー展」を観てまいりました。
上記のポール・デルヴォーの短い言葉がこの作品たちを語りつくしているようでした。

ポール・デルヴォー(Paul Delvaux 1897年9月23日 - 1994年7月20日)は、ベルギー・リエージュ州生まれの画家。
印象派、ベルギーの表現派、1930年代にシュルレアリスムにも出会ってはいますが、独自の作風を守る。



愛蔵品の鉄道模型、ランプなどが絵画に登場し、そこに美しい女性が描かれるという不思議な世界が展開されています。


《トンネル・1978年》

ポール・デルヴォーが美しい女性を描き続けたのは1930年に出会った恋人「タム」の存在が大きいのではないか?
「タム」とは親の反対で結ばれることはなかったのだが、1947年「タム」と再会、1952年生涯の伴侶となります。



「タム」と再会できた時期に「森」が描かれています。



まさに夢のなかの出来事のような美しい絵画でした。


《森の小路 1921年》