ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

『おおかみこどもの雨と雪』

2012-09-08 21:20:36 | Movie
細田守監督『おおかみこどもの雨と雪』


監督:細田守

《声の出演》
花:宮崎あおい
彼(おおかみおとこ):大沢たかお
韮埼のおじいさん:菅原文太(←この方の声はいいなぁ。)


『おおかみこどもの雨と雪』オフィシャルサイト



観ようか?どうしようか?と迷っていましたが、友人の「お勧め!」ということで、
6日午後に観てきました。(犬ではなくて狼です、というフリもありましたが。笑。)
宮崎駿監督のアニメに慣れている眼には、似ているような、しかし微妙に違う絵であり、
物語でもありました。

人間が異質のものを受け入れない社会というものは、永い歴史があります。
日本では絶滅種と云われている「おおかみ」が実はいたのでした。
なんの不思議がありませうか?

「おおかみおとこ」は事故で溺死。「おおかみ」の姿でしたので「生ゴミ」のように処分されます。

そして花と2人の子供は都会で生きにくく、僻地の山村で暮らすことにしました。
なぜか?都会では「出産」でも病院には行けず、予防注射もしない。
現代の病と云われる「幼児虐待」とお役所の目がひかっていたからです。
村人たちに助けられながら、しかし「おおかみ」をかくしながら……。

花の娘「雪」は人間として生きてゆきます。
そして「雪」の弟の「雨」は山の狼として生きる道を選びます。
その山には「雨」が「せんせい」と呼ぶ、1匹の「おおかみ」がいたのでした。

異文化を受け入れない人間社会への静かな声だったのでは?