eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

地絡保護継電器の設定根拠

2020年12月27日 | eつれづれ

実際の系統(高圧ケーブル布設)の静電容量を0.01155μFと入力してみる。

地絡継電器の設定は0.8Aとなるので、これより感度を高くすればアバウトで一般的に0.2~0.4Aの設定となる。

接地コンデンサが入っている高圧受電設備単線結線図。

同じく3,300Vリアクトル起動高圧電動機盤。


タイトラ二次側の地絡電流Ig検知

2020年12月27日 | eつれづれ

ニチコン(株)の接地コンデンサ取説。



これを元に地絡保護継電器の設定根拠を計算してみる。

過日、交流耐圧試験を行ったデータを10,350V印加から3,300Vにした時の二次側充電電流は12mA(3本一括,亘長約22m)この時の静電容量は0.01155μFと計算される。

タイトラ6,600/3,300Vの回路での地絡事故電流検知は系統の静電容量は接地コンデンサ容量より格段に少なく、接地コンデンサ分の容量に透過する地絡電流だけで継電器は十分動作する。
計算上の継電器設定は0.8Aだが現場的には感度を倍以上として一般的な0.2~0.4Aがベターとなる。

接地コンデンサは内部よりアースされており高圧絶縁抵抗測定した場合、0MΩとなる。
電荷オーバーすると4,000MΩまで復帰、再度の絶縁抵抗測定で0MΩを繰り返す。
交流耐圧試験時は一次側にあるプライマリーカットアウトスイッチ等、開放してやらないと電圧が上昇せず一次側励磁電流が大きく流れるので直ぐ中止しなければならない。
それではPASの方向性SOG制御装置、零相電圧検出器(ZPD)は同じコンデンサが付いているのに何故、交流耐圧試験10,350V.10分間なるのか?。
後日にて...。


シーケンサ予備品のチェック

2020年12月26日 | eつれづれ

上は平成12年にリレー出力接点不良のため交換したものでゴミ処分せず事業所で保管していた。下は当時、購入してプログラムを入れていた新品。

今回、10年以上も経過、稼働しているのでプログラム他、チェックしてくれとの事で回収。
電源を入れてみたら出力リレートラブルの交換品がエラー表示が出ている。
シーケンサはCPM2A-60CDR-Aタイプ。

シーケンサとパソコンでエラーが何かを確認して致命的なエラーの時はゴミとなる。
もっともリレー接点が1つでもNGなら他の接点不良もあるのでゴミにしてヤフオフから新品を落札購入するしか無い様だ...また余計なアクションが増えた。

シーケンサ異常表示はバッテリー切れが原因...納入から20年は経過していたか04-02とある。予備リチウムイオン電池3.6Vがあったのでリード線をハンダ上げする。

シーケンサに入れて異常が消灯した...2日程度、電源を入れて充電にかかる。


電磁開閉器の溶着交換

2020年12月24日 | eつれづれ

電磁開閉器の接点溶着したとの事で...予備品もなかったので商社に注文。
午後から配達なるので待機。

今のタイプは1a.1bの補助接点があり同じ巾だが補助接点の位置が反対...バカか。
狭いし丸端子なので入替も大変だ。

撤去した主接点は過負荷、短絡させたのか溶着しておりゴミ処分。

現場には予備として2個、補充する。


交流耐圧、継電器試験実施

2020年12月23日 | eつれづれ

高圧受電盤、引き込み高圧ケーブル、分岐3回線高圧ケーブル等の交流耐圧試験。
10,350V.10分間印加。
回路電圧は3,300V。

交流耐圧試験機器。

分岐高圧ケーブルは22sq、検電器で印加電圧確認。

1/2電流計各相確認。

真空遮断器連動試験。ショックセンサー入力にて時限ストップ。

過電流継電器試験。

地絡継電器動作表示灯。

地絡継電器試験。

6,600/3,300Vタイトラの高圧電動機リアクトル起動盤。
当然、3,300V回路は非接地なので通常の高圧進相コンデンサで無い接地コンデンサが零相変流器(ZCT)の電源側に設置されている。
後日、地絡電流Ig等の継電器設定計算式をUP予定。