eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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PAS制御線の絶縁抵抗測定は大事

2020年01月16日 | eつれづれ

新規受電したのは12年前、某事業所のPAS。

この様なSOG制御線の出し方しかならないのか...これでは経年劣化でゴム亀裂、PAS内部に雨水、湿気浸入する。

月次点検で年1回程度、PASトリップコイル絶縁抵抗測定し異常無しを確認。

PAS内部の湿気等の不具合は判る。
ここから下画像は事故予防の教科書的な発見例。

SOG制御線引き出し口ブッシングより湿気が入り内部はサビだらけ。

トリップコイルも湿気で絶縁抵抗低下、殆ど0MΩ状態...測定前にPASは数回、原因不明の動作で停電発生。
その都度、出向き高圧絶縁抵抗測定したが特に問題無し。
まさかの坂でVa.Vc線を測定して見たら案の定のパターン。

PAS底面には氷が...危うく波及事故...早く気づき緊急停電しセーフとなった。



このPAS内部不具合例は2012年春先の出来事。
以前のPASは雷で爆発、波及事故となり新規の上のPASはナント数年で湿気入り交換。
リコール製品だったので方向性SOG制御装置付の代品とさせた。


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