eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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投入すべきか波及事故か

2012年03月26日 | eつれづれ
先のPASトラブル(開放動作後リコールPASと判明)時に直流絶縁診断10kV.10分間印加。当地は1次側に電力ASは無いので二次側での判断しか出来ない。この時のtanδ値は2.0で要注意レベル、印加電圧も変動無しだったので再投入、特に2日後にPAS交換するまで、運良く受電した。

今回、送付なったメーカーによる絶縁抵抗測定値の1次側は11MΩ(1,000Vメガー)、対地電圧6600/√3=3810V例を入力してみるとtanδ値は37でIgr(対地抵抗分電流)は0.34mAとなるがSOGは、まだまだ動作せず。この状態が継続する保証も無し...印加電圧が高い。

それではSOG制御装置0.2A設定の時、絶縁抵抗値が25kΩ(殆ど0MΩと同じ)程度まで降下すると動作する事が判る。高圧ケーブル等の静電容量を考慮すれば、もっと少ないmA値で動作する。何れにしても一次側の絶縁抵抗が、これほど湿気にて低下していたとは波及事故発生と間一重の状態には間違い無い事の様だ。メーカーの原因調査報告書を見ると、コチラでPASをASにして短期間、地絡等保護無しの使用したが仮に地絡事故が起きてもSOG制御装置は動作しなかった...電源側での絶縁抵抗低下は波及事故に直結し、こうなって来ると原因の究明は難しいかったが、直前の交換だったので残り30% ??の情報で判明出来た貴重な経験となった。



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