eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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PAS、QBの耐圧試験など何も無理しなくとも...心配なら5kV直流絶縁診断で十分なの?。

2024年04月18日 | eつれづれ

高圧気中負荷開閉器(VT.LA内蔵PAS)のVTの耐圧試験時は基本PAS単体で行えば良いだけ、関東はCVT、高圧ケーブルも一緒と言っていたが。

VCTは電力の財産、余計なものには印加しない。

先のリアクトル原理も精通しておく...結局、直流絶縁診断5kV程度で良い、VT を焼損させる循環(励磁)電流も流れない。

もっとも耐圧試験費も貰えないが...今までもセットが面倒なヶ所は手軽な直流でやっていた現実。

まだ工事中の屋上の現場。

キュービクル機器、高圧ケーブルの直流耐圧試験。

試験前後は必ず高圧絶縁抵抗測定(1,000Vメガー)を行う...事前に絶縁低下していたのでは元も子もない。まだシース開放状態なら、大地間も低圧絶縁抵抗測定すればベター。

キュービクルと高圧ケーブルは交流負荷開閉器(LBS)で分離シテ実施。

個別の漏洩電流、把握するため。

1.キュービクル機器一括/11,000V.10分間印加。

2.高圧ケーブル一括/20,700V.10分間印加(CVT38sq/150m)。

何れも漏洩電流1μA程度で電圧11kV.漏洩電流の変化は無し(データロガーにて確認)。

仮設足場の階段を上り、屋上キュービクルでの交流耐圧試験準備のセットはシンドイ...しないよりはマシ程度の確認。