eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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SOG制御装置試験

2010年11月06日 | eつれづれ
第1柱高圧気中負荷開閉器(VT.LA内蔵PAS)の方向性SOG制御装置試験。例として三菱電機のVTの容量は30VA(SOG制御装置だけの専用電源)と外付けの高圧豆トランス500VAと比較しても、かなり小さい。
当然、PASの中に入れてあるもので高圧側にヒューズも無し。
仮にSOG制御装置P1.P2から試験器電源を接続しVo整定5%(190.5V)の150%=285V及びIo0.2A整定の130%=0.26Aで動作試験等をやった場合、下記のエクセルで判る様に位相特性試験など関係なく74.1VAの電源容量を必要とし2.5倍程度の容量オーバーとなる。

位相特性試験等でVo285V、Io電流3Aの時は855VAとなり位相±調整は関係無く、かなり大きな電源を必要としている事が判る。PAS電源を電灯変圧器より供給している(PASにVT無し)の時は、容量など気にする必要はないが(VT内蔵PAS)の時は絶対ダメ...やるなら素早く済ませる事...責任は持てない...メーカー取説にもある。別電源の発電機より供給...当然、VT線は取り外しを忘れずに二重配線、VTパンクとならない様に要注意。
このエクセルをみると有効電力Pの増減は関係なく必要とする電源容量は、試験器のスイッチ入れた時より始まっている事が判る。その分、無効電力が増加して入出力のバランスはとれているが...。当然+αとして試験器自体の電力も加味されるので電流は更にUPする。

補足:
2005年9月製造後の(VT内蔵PAS)には異常電流が流れた場合PTCサーミスタが回路に直列に入っており、瞬時に高抵抗となり限流するためコイル焼損は免れる仕様となった。

以上、ウソかマコトか参考にならない考察の土方電気ヤでした。