建設通信新聞
京都府大山崎町が計画している中央公民館改築整備の実施設計着手が、2024年度にずれ込む見通しだ。23年度当初予算での委託費計上が議会で否決され、23年度中に再度要求するめどが立っていないためで、26年度初頭を目指していた開館時期も最低1年は遅れると見られる。議会では、既に完了している基本設計の内容について精査を求める声が上がっており、今後、基本設計の一部見直しが必要になる可能性がある。
新たな中央公民館は、老朽化や耐震性能の不足のため、16年から本館内のホールと子育て支援センターを閉鎖している中央公民館(本館・延べ1368㎡、別館・同1079㎡)に代わる施設として、現地で整備する。老人福祉センター長寿苑(延べ768㎡)や保健センター(同830㎡)などを複合化する。
キタイ設計が担当した基本設計によると、規模3階建て延べ約4000㎡。図書や社会教育、保健、子育て支援、高齢者生きがい創出の機能を複合化する。工期は15カ月を見込んでいる。
1階にはロビー、図書機能、高齢者サークル活動機能、ホール、2階には社会教育機能と保健機能、3階には社会教育機能と子育て支援機能、テラスを配置する。