*管理人
数年前、中国がそれまで何の問題なく輸入していた台湾からのパイナップルに対して「病害虫が発見されたので輸入停止にする。」
と難癖をつけてきました。
困っている台湾に黙っていない日本が手を差し伸べたのは言うまでもありません。
この問題までは日本は年間400トンにとどまっていたものがわずか数年で2万トン近くまで増加しました。
この流れを受けてスーパーヤオコーも店頭販売に踏み切ったのかと思いましたが違う方向から独自に輸入を始めたようです。
(スーパーヤオコー・HPより)
台湾の品評会で3年連続チャンピオンになった陳さんの『木熟パイナップル』。
昨年(2019)限定で販売をしたところ、したたるほどのジューシーな果汁、酸味とえぐみが少なく、濃厚な甘み、芯まで食べられる果肉のやわらかさが評判となり、大人気に!「また食べたい!」という声にお応えして、今年は全店で販売できるようになりました。実はこのおいしさは完熟で収穫しているからこそ。その完熟へのこだわりを果物の達人・徳田が熱く語ります!
(完熟へのこだわり1 日本から近い台湾だからおいしい!)
パイナップルのおいしさを左右するのは「完熟」と徳田は言います。
「パイナップルは追熟しないので、収穫した時の甘さがすべて。上下を逆にしておくと全体に糖度がまわるという説もありますが、あれは嘘です(笑)」(青果担当・徳田、以下同)
海外のパイナップルの産地として、よく知られているのはフィリピン。
「だけど日本に近いのは台湾ですよね。距離が近いということは、輸送に時間がかからないから、完熟するまで畑で育てることができるということなんです」
そこで、おいしい台湾パイナップルを徳田は探し続け、ようやく陳さんのパイナップルにたどり着いたのです。
(完熟へのこだわり2 収穫前にひとつひとつ熟度をチェック)
「陳さんのパイナップルがおいしい理由は石がゴロゴロとしていて水はけの良い畑にあります。パイナップルは水が多いと味がぼやけやすいのですが、陳さんは天気や気温まで考慮して、ギリギリまで水分を与えず育てているので、甘味が凝縮されているんです」
また、パイナップルの熟度は水に浮かべてみたり、収穫したパイナップルのいくつかをゴムの棒で叩いて判断するのが一般的。
「ただ、どうしても個体差が出てしまう。そこで陳さんは収穫前の畑で、ひとつひとつパイナップルを棒で叩き、完熟したものだけを収穫しているんです」
完熟しているから、芯までやわらかく、甘いパイナップルになるのです。
「ただ手間がかかるので、生産量があまり増やせないことが、販売する方としては悩ましいところで…」
そのため昨年は店舗限定でしか販売できませんでしたが、今年は徳田の情熱が実り、全店販売を実現することができました。
(完熟へのこだわり3 産地から販売するまでの時間を何度もテスト)
けれども、完熟してから収穫するのにはリスクもあります。あまりに熟れていると、輸送の途中で痛む危険が高まるからです。
「そこで一昨年、昨年はどのタイミングで収穫をしたら、一番いい状態でお店に着くかを陳さんと何度もテストしました」
この努力が実って、一番おいしい状態でお店に並べることができるようになったのです。
生産者と徳田のこだわりが実り、今年も発売となった『木熟パイナップル』。このおいしさが味わえるのは、台湾パイナップルが旬を迎えた今だけ。しっかりと完熟しているので、通常なら捨ててしまう芯の部分までおいしく食べることができます。この濃厚な甘みを味わったら、ハマること間違いなしですよ。
中国「台湾パインは捨ててしまえ!」中国に見捨てられ職を失った台湾農家…日本がそのパインを買い占めた結果
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