BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

ロドリゲス

2013年03月31日 | 映画
 久し振りの映画館、映画→天プラ→酒飲みコースの真ん中は行かなかったが、ほど
よく酒もおさえ気味で按配がいい。
 「シュガーマン 奇跡に愛された男」監督マリク・ベンジェルール 2012年
    ( スウェーデン・イギリス 85分 )
 インタビューが多すぎるのが難だが、まぁさかのぼるドキュメントは仕方あるまい。
証言を積み重ねる手法も時に悪くない。主人公ロドリゲスは、アメリカデトロイトの
場末のバーで歌う。1968年のデビューアルバムは失敗だったが、遠く離れた南ア
フリカで熱狂的に支持されていたのを本人は知らない。
 いまもデトロイトの何処かの現場で解体作業などをしているであろうロドリゲスが
いう。『君の時間をありがとう。/君も俺の時間にありがとうと言う。/そしたらもう
忘れてくれ。』
 作品も人も生き残ることは難しい。せめてあれは百年後、誰かの目に映ってほしい。
あれとはあれのことだが(笑)

 続けて観た「最強のふたり」フランス映画は、どうしてああパターンにはまりきっ
たスジ道を描くのであろうか。主役のふたりは明らかなミスキャスト。はうっー。