BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

ヘヴンズ

2010年12月21日 | 映画
 館主のボウズ頭は鼻の穴をふくらませて云った。
 「長いからね、これ特別料金2500円!」
なるほど、4時間38分ならアタシのみて知る限り「人間の条件」以来の上映時間
の長さだ。「ヘヴンズストーリー」 瀬々 敬久監督をみた。
 実在した殺人事件をモチーフにして、その後の十年ほどの復讐劇という映画の
リアリティは、役者の芝居というか細かいことをいえばヒゲののび方や、ヘアー
スタイルにアタシは目が行く。副業で復讐を代行する警察官のボサボサな長髪は
ありえないだろう。外国映画の、いかにものそれらしい配役を思い起こす。
 とにかく時間軸の無理と破綻が目に付き、そこを補うためのシーンが追加され長
時間になった。手持ちカメラショットの多用は煩くて、アクションシーンのアップ
つなぎはハリウッド映画で飽きている。見終えると、こんなシーンがあってもよか
った、こんなシーン無くてもという不満が彷彿する。これ3時間くらいの映画に編
集するともっといい映画になると思うが。(余計なお世話と十分知りつつ)
 山崎 ハコさん微妙だ。なにも映画に出ることはないと思うが。(テレビなども)
25年前の道新ホールライブに行った身には辛い。ハコさんのデビューライブ盤は
CDにして一番のアタシの旅のお供だ。
 ハコさんは歌詞で「さあアンタは どうする どうする さあどうする」といつも
アタシに生きかたを問い掛けてくるのさ。(笑)