BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

しくった。

2010年02月28日 | 古本
 ラジオから流れた一寸した情報を聞いてしまったのが、この半額系に手を出した敗因
だ。本来ミステリィーやSF,ホラーや推理系にはどんな興味もないのだが、あまりの
誉めように意思がぐらついた。均一系の収穫不足は読書飢餓を救えないのだ。(笑)
 全6章(P-268)の内、面白いのは「第1章 聖職者」(P-53)まで。
事件に関係したそれぞれの当事者が(子供も含めて)第2章以降 語り始める。それが
決して物語を深く大きくしていくものにならず、アングルを代えただけの話に留まって
いるのだ。
 途中で投げ出したりはしなかったが、別作品を読みたい作家の分類には入らず、考え
てみるとこうして手を広げれば広げるほど、読みたい人が少なくなっていくのが寂しい。
 偏狭で偏狂な読書傾向は、辺境な地に読者(オイラ)を追いやるんだね。(笑)

 「 告白 」 著者 湊 かなえ  双葉社  定価1400円+税
  ( 2009年1月20日 第17刷発行 )
   ※( 約半年で17刷は売れてたのね、うむー。)