痛みの程度
顔の左側に痛みを抱え込んでから約100日超え。帯状疱疹の後遺神経痛で
今も悩まされています。ほぼ毎週ペインクリニックへ行って「神経ブロックの
注射」と「痛み止めの薬」を処方して貰っています。
この医師には、これまで十数回受診しているのですが、毎回開口一番「この
一週間の痛みはどれくらい?」と聞いてはくれますので、例えば「痛みのレベ
ルは3乃至4でした」或いは「何かに熱中すると痛みを忘れていることがあり
ます」等と答えています。
でも、医師はそれ以上痛みの程度については何も踏み込んで尋ねません。そ
れで通じているのでしょう。
もっとも最初にこのクリニックを訪れた時の問診書に、こんな設問がありま
した。
「どこが痛いのですか?」
「その痛みの程度は、身体に加わる痛みでとても我慢出来ない時を10とし
たら、それに比べてどのくらいですか?1から10の段階で答えて下さい」
ですから、このクリニックでは暗黙の内に痛みの程度を10段階表示するこ
とになっているのです。
これと時期を同じくして月刊誌「文芸春秋」の記事で「痛みを計測すること
は出来ない」と書かれているのを読みました。痛みの程度を測定する所謂レベ
ル計は無い?!と一瞬驚きました。
世の中にたくさんのペインクリニック=痛みの専門医療機関が存在するのに、
痛みの種類やその大小は、あくまで患者の申告に頼っている、とは驚きでした。
それを医師に言ったら苦笑いで応じてくれました。
しかし、その日の注射はいつもより心なしか痛かった!様に思いました。
(「・・・はいつもより心なしか痛かった!」はウソです。創作です。)
最近、痛み止めの薬の服用が長くなって何となくフラフラするので「もうそ
ろそろ痛みを受け入れ痛み止めの薬をやめ、自然のままに任せることにして、
痛みに関する治療を止めようと思う」と医師に話しました。
医師は、「そう急ぐことはないですよ」と言いつつも今の痛みが我慢出来る
のならば、それも選択肢の一つでしょう、と受け入れてくれ、痛み止めの薬の
減量化の方法を説明してくれました。急にはゼロには出来ず、徐々に時間をか
けて少しずつ減らすのだそうです。
先ず、一緒に飲んでいた安定剤をやめました。その半月後に鎮痛剤の量を
2/3にしました。
それを1週間続けたら痛みが増えました。それだけ薬が効いていたと言うこ
となのでしょう。それでも、もう1週間後に次の段階に進めて1/2にして我
慢できるか?様子を見る予定です。結構遠大な行程です。
話を最初に戻します。痛みの程度を測るレベル計です。
随分医学は進歩しているのに、普通の人が患者になる前に最初に気付く痛み
について、その「痛みの大きさを数値化出来ない医学」(これ言ったら「それ
を言っちゃぁおしめーよぅ!とばかり注射でお返しが・・・?」)。
多分、「痛みのレベル計」が無いわけではなく、安価に普及するレベルの価
格になっていないだけなのでしょう。今、若い専門技術者がクリニックレベル
にも「痛みのレベル計」が導入出来るモノを作り上げるべく、頑張って居て、
近い将来のいつの日にかノーベル賞に輝くのではないでしょうか。
以上は、「痛みに悩まされ続けた挙げ句の素人老人の与太話」でした。お終
い!
以上
2022.09.24 米田書き込み
次回更新は10月9日の予定です。