七技会のひろば

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痛みの程度

2022年09月24日 | お話サロン

           痛みの程度

 

  顔の左側に痛みを抱え込んでから約100日超え。帯状疱疹の後遺神経痛で

 今も悩まされています。ほぼ毎週ペインクリニックへ行って「神経ブロックの

 注射」と「痛み止めの薬」を処方して貰っています。

  この医師には、これまで十数回受診しているのですが、毎回開口一番「この

 一週間の痛みはどれくらい?」と聞いてはくれますので、例えば「痛みのレベ

 ルは3乃至4でした」或いは「何かに熱中すると痛みを忘れていることがあり

 ます」等と答えています。

  でも、医師はそれ以上痛みの程度については何も踏み込んで尋ねません。そ

 れで通じているのでしょう。

  もっとも最初にこのクリニックを訪れた時の問診書に、こんな設問がありま

 した。

  「どこが痛いのですか?」

  「その痛みの程度は、身体に加わる痛みでとても我慢出来ない時を10とし

 たら、それに比べてどのくらいですか?1から10の段階で答えて下さい」

 

  ですから、このクリニックでは暗黙の内に痛みの程度を10段階表示するこ

 とになっているのです。

 

  これと時期を同じくして月刊誌「文芸春秋」の記事で「痛みを計測すること

 は出来ない」と書かれているのを読みました。痛みの程度を測定する所謂レベ

 ル計は無い?!と一瞬驚きました。

 

  世の中にたくさんのペインクリニック=痛みの専門医療機関が存在するのに、

 痛みの種類やその大小は、あくまで患者の申告に頼っている、とは驚きでした。

  それを医師に言ったら苦笑いで応じてくれました。

  しかし、その日の注射はいつもより心なしか痛かった!様に思いました。

 (「・・・はいつもより心なしか痛かった!」はウソです。創作です。

 

  最近、痛み止めの薬の服用が長くなって何となくフラフラするので「もう

 ろそろ痛みを受け入れ痛み止めの薬をやめ、自然のままに任せることにして、

 痛みに関する治療を止めようと思う」と医師に話しました。

  医師は、「そう急ぐことはないですよ」と言いつつも今の痛みが我慢出来る

 のならば、それも選択肢の一つでしょう、と受け入れてくれ、痛み止めの薬の

 減量化の方法を説明してくれました。急にはゼロには出来ず、徐々に時間をか

 けて少しずつ減らすのだそうです。

  先ず、一緒に飲んでいた安定剤をやめました。その半月後に鎮痛剤の量を

 2/3にしました。

  それを1週間続けたら痛みが増えました。それだけ薬が効いていたと言うこ

 となのでしょう。それでも、もう1週間後に次の段階に進めて1/2にして我

 慢できるか?様子を見る予定です。結構遠大な行程です。

 

  話を最初に戻します。痛みの程度を測るレベル計です。

  随分医学は進歩しているのに、普通の人が患者になる前に最初に気付く痛み

 について、その「痛みの大きさを数値化出来ない医学」(これ言ったら「それ

 を言っちゃぁおしめーよぅ!とばかり注射でお返しが・・・?」)。

 

  多分、「痛みのレベル計」が無いわけではなく、安価に普及するレベルの価

 格になっていないだけなのでしょう。今、若い専門技術者がクリニックレベル

 にも「痛みのレベル計」が導入出来るモノを作り上げるべく、頑張って居て、

 近い将来のいつの日にかノーベル賞に輝くのではないでしょうか。

 

  以上は、「痛みに悩まされ続けた挙げ句の素人老人の与太話」でした。お終

 い!

 

                              以上

 

 

 

 

 

2022.09.24 米田書き込み

 

 

 

次回更新は10月9日の予定です。